Center for Research and Training on International Development

国際開発教育研究センター      

インターンシップ体験記

  

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藤岡 春 (GY2・教養学部・左から2番目)

2012年8月29日から9月15日まで、インドにインターンシップを行ってきました。インターン先であるV-sheshは、簡単に言うと、障がい者などの社会的弱者の方々に対するエンパワーメントを目的とした会社です。NGOなどのようなボランティアではありません。利益を追求すると同時に社会的な役割も果たすというのがv-sheshのビジネスモデルです。この考えに、私は非常に感銘を受けました。  インターンシップにおいては、日本企業とv-sheshを結ぶ架け橋として、日本企業へのアプローチを行いました。また、インターンシップ期間中には、職場の聴覚障がい者の方々から手話を習ったり、実際に聴覚障がい者の子供が通う学校を訪ねたりと、インドでの現状を垣間見ながら、充実した日々を過ごすことができました。  今回のインターンシップでは、インドで出会った人々との触れ合いを通して、これから社会に出て行く中で自分がどのような役割を果たせるのかと深く考えさせられました。このような点で、私個人にとっては非常に有意義なインターンシップであったと思っています。お世話になった先生方、v-sheshの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

            

  






赤堀 央樹 (GY2・教養学部・左から2番目)

大学3年の春休みを利用して2/25から3/15の3週間、国際協力機構(JICA)のスリランカ事務所でインターンを経験しました。スリランカは4年ほど前に紛争が終結したこともあり、平時の開発援助と復興支援の両方に触れることができるため、開発支援の現場をしかに見てみたいと思っていた僕にはまたとない機会になりました。具体的にはJICAが行っている人材育成支援、防災支援、交通整備事業を視察したり、紛争地となった北、東部州の帰還民を対象とした生計向上支援事業の対象村を訪問したり、紛争中に実施していた案件の事後評価に同席したりしました。スリランカの青年海外協力隊の活動地へ赴き、スリランカの家庭にホームステイし、スリランカ人の生活に接することもできました。インターンを通して開発支援を生で見たことで『開発支援』を改めて考え直したいと思いました。国際関係を学ぶ学生としてはどうしても途上国の開発は先進国の支援を受けて成り立つように考えがちでしたが、開発というのは必ずしも援助が必要になるわけではありません。援助の如何によってはむしろ開発が進まなくなるようなこともあるのではないかと思います。だからこそどの分野で支援が必要で、援助機関が、また自分がどのように貢献できるかを深く考えていきたいです。今回取り上げたことはインターンで学んだ数多くの内の1つですが、学んだことを活かせるように頑張っていきます。ありがとうございました。

            

  

田中 こころ (GY2・教養学部)

2012年12月に2週間タイのウドンタニという地域のインターシップに参加しました。活動内容としては他のアジア各国のインターシップ生と共に英語を教えることを通して、タイの小学生に他国文化に関心を持ってもらう事を目的としていました。行く前の準備段階としては、NICE(国際協力のNGO)の方々を通してどのような事を事前にやっておくべきなのかを教えていただきました。実際に現地で学んだことは、言語の重要性です。私はタイ語を話す事が出来ないので、子どもたちが話しかけてくれてもニコニコうなずく事しかできないことも多くありました。自分が思っている事、感じている事を表現する能力、そして相手の思いを感じとる1つの手段が「話すこと」です。その重要性は日本で過ごす毎日、アメリカでの留学生活以上にひしひしと感じられました。1年後に大学を卒業して社会に出た時にこの経験を通して、「話す事」を1つの手段として、言葉に出来ないような思いまでも受けとめられる人になりたいです。お世話になったNICEの方をはじめ助けていただいた埼大の先生、職員の方々に感謝しています。本当にありがとうございました。


            

  

                             
      


松浦 幸太郎 (GY2・工学部・中央)

大学3年の春休みに2/25から3/15の3週間、フィリピンの日系建設会社SMCC Philippines, Inc. ((株)三井住友建設の現地法人)でインターンシップを実施しました。日本の建設業界は積極的にアジア圏の国々に進出しており、経済発展と人口増加を続けるフィリピンもそのうちの一つです。SMCCでは主に現地フィリピンの人材が活躍し、日本人駐在員はコーディネーターやマネージャーといった立場で働いていました。 「高給取りの日本人が外国人と比べてなにができるのか。」――私は本部であるマカティ事務所で主に研修を受け、マニラ近郊の工場建設現場(Mabalacat)と船員養成スクール建設現場(Calamba)で現場視察を行いました。インターンを通して、フィリピンという国柄や温かい人々、海外の建設現場で働くことについてなど日本では得られないようなことを学ぶことができました。モノをつくるのはひとりひとりの人間。何かを造り上げるため協力してひとりひとりが真摯にものづくりに向き合う。――日本人の価値。それはシャープな感性で誠実に丹念に仕事に向き合えること。時に厳しく、時に優しく。人と人、モノと人を繋ぐ役割がある。 今回の経験を通して私は建築・土木といったモノとひとを繋ぐ建設業がいっそう好きになりました。素晴らしい機会をありがとうございました。

            

  







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