Center for Research and Training on International Development

国際開発教育研究センター      

インターンシップ体験記


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坂 亮太 (GY2・経済学部/中央)
実施国:インドネシア

夏休み期間にあたる9月の3週間を利用してインドネシア、ジャカルタにてインターンシップを行ってきました。JAC recruitmentという人材派遣をメインで扱うところでお世話になりました。日本人・インドネシア人の転職支援や現地企業、日系企業への斡旋を行っています。私は4年でもあるため、就職先も既に決まり、自分と同じ方向に行くことも考えましたが、せっかくの機会なので今回は全く別のジャンルである「人材」という部分でお仕事をさせていただきました。勉強不足もあり、現地に着いてからも一体どのようなお仕事をしているのか把握できていませんでした。初めの1週間はガイダンスと伺っていたため、どこかに甘えがあったのでしょうが、インターン初日から部署への配属、そしてお仕事がいくつか舞い込んできました。その中には、現地進出した日系大手企業のインドネシア人採用の面接に関わったり、人材紹介の場で英語での通訳を行ったりと、想像をはるかに超えるスケールで充実した毎日を過ごすことができました。経済状況や宗教、さらには気候など、日本とは大いに異なった環境でビジネスに関わってきましたが、やはり初めてで衝撃を受けることが多かったです。その中でも、スキルと熱意をもって働く皆さんに刺激を大いに受け、私も日本に戻ってからはもっとがんばろうと感化させていただきました。


           

  








齋藤 芽吹(GY3・教養学部/上段左から3番目)

実施国:インド

大学3年生の夏休みの8月末から9月中旬までの約3週間、インドのチェンナイにインターンシップに行ってきました。受け入れ先のV-sheshはインドの社会企業で、障がい者や貧困層など社会的弱者の立場を改善することを目標に活動しています。社会企業は利益の追求と社会貢献を同時に行うことで持続的かつ相互扶助的な活動を行っています。V-sheshでは主に聴覚障がい者の就労支援、企業に対する障がい者雇用のコンサルタント、また貧困層をターゲットにしたBOPビジネスのコンサルトを行っています。今回のインターンシップではBOPビジネスのコンサルタントの一環として農村部の貧困層の生活状況、電力供給状況の調査を行いました。インタビューに使用するアンケートを作成したり、調査地へ赴き、農村部の貧困層がどのように暮らしているのかを見たりしてきました。調査地の農村はテレビや扇風機などの家電が一通りそろっているような家庭から、収入がほとんどなく政府が所有する土地を不法占拠し暮らしていかなければならないような家庭まで様々でした。貧困層とひとくくりにされていても、その中には大きな格差があることを実感しました。このほかにも、障がいや貧困について新しい考えを得たり、ホームステイを通してインド文化について学んだりするなどを非常に実りのあるインターンシップになりました。このインターンシップでお世話になった皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。


            

  

田中 健一 (GY3・経済学部)
実施国:タンザニア

大学三年の9月、アフリカはタンザニアへ約2二週間のワークキャンプへ参加しました。今までドイツとアメリカへ行ったことはありましたが、タンザニアのようないわゆる途上国へ足を踏み入れた経験がなかったので、現地での経験は本当に真新しいものでした。受け入れ先はUVIKIUTAという組織で、持続可能な自然環境の整備、雇用の創出、教育と職業訓練の発展の3つの活動を主としています。今回のワークキャンプで自分が体験させてもらったのは植林や土壌の整備、地元小学校の教室のペンキ塗り、現地住民であるマサイ族との文化交流、世界各国から参加していたボランティアとの対話などです。これら全てはおそらく日本国内ではなかなか経験できないものであり、大きなインパクトを与えてくれ、また自分の世界が広がったことを確信しています。こう書くと聞こえがいいような印象を持ったかもしれませんが、戸惑ったことや大変だったことも多くあります。例えば言語や文化、慣習の違い。タンザニアの方々の多くはスワヒリ語を話すので、最初の方は意思疎通に非常に苦戦しました。また、現地の人はあまり働かないという慣習もあったので、予定通りにワークが進まなかったといったこともありました。ですが、こういう大変だった面も含めて、本当に多くを学び感じた二週間でした。この経験を経験値として蓄え、これからの生活の充実へと繋げたいと思います。最後に、今回のワークキャンプでお世話になった全ての人へ感謝の気持ちを添えて、体験記とさせていただきます。


            

  

                             
      


芳賀 佳奈子 (GY3・教養学部/中央)

実施国:シンガポール

夏休み期間中である9月の2週間、早稲田アカデミーシンガポール校(秀文社)のインターンシップに参加する機会をいただきました。当校は、仕事の関係で日本を離れ、異国の地で勉強をしている小学生から高校生までを対象とした学習塾で、明るく楽しい職場でした。また、帰国子女枠合格を目標にした意欲ある生徒も多く、レベルの高い授業も行われていました。私は、校舎業務全般を幅広く経験させていただき、講師の方々の熱意、社会人としてお客様に接する際、一言一言の責任の重さを実感することができました。特に、電話での応対は、将来どのような職種についても必須のスキルであり、社会人として即必要とされるものと痛感しました。現地スタッフの方々や生徒と接することにより、自分に足りなかったプレゼンテーション能力や、パフォーマン能力の大切さを学ぶことができました。自分の価値観で生徒と話すのではなく、生徒の価値観に合わせて話すように指導を受け、世代の違う人とのコミュニケーションの取り方の重要性を改めて考えるきっかけになりました。シンガポールは、貿易で発展した都市であり、日本をはじめ、中国、西欧諸国の企業が進出しています。街に出れば、様々な国の文化を知るうえでも貴重な経験をすることができました。特に、中国の影響が強く、現地スタッフの方々のおかげで、おいしい中華料理をいただくこともできました。また、日本の観光地としての発展もめざましく、外国から日本の豊かさを再認識することもできました。今回、「埼玉県海外インターンシップ促進事業」のおかげで、充実したインターンシップを送ることが出来ました。埼玉県産業労働部人材育成課様、秀文社様、早稲田アカデミーシンガポール校の先生方に感謝いたします。


            

  


小﨑 隼 (GY2・経済学部/右)
実施国:フィリピン

4年の夏休みを利用して2週間、フィリピンでマイクロファイナンス機関を支援しているNPO法人PlaNet Finance Japanにインターンシップをして来ました。マイクロファイナンスとは簡単に言うと、貧困層に少額のお金を融資することで貧困を脱出する、金融面からのアプローチです。私は金融業界の就職が決まっていた為に、Finance×Global Issueであるマイクロファイナンス(以下、MF)に参加させていただくことになりました。MFは特別な知識や経験が必須であることから、現地では直接的に仕事をするのではなく、主に座学での勉強やフィールドワークによる研修を行いました。フィールドワークでは週に1度、融資を受けている顧客が参加しなければいけない集会(センターミーティング)に参加し、MFの役割や機能、返済金の一部に貯金も含まれており顧客は返済しながら自動的に貯金もできるなどMFの仕組みや機能を学びました。初めて訪問した途上国で学んだことは「当たり前のことにありがたく思う」ことです。彼女らはMFがなければ貯金もできず、お金が必要な時でも手元にない状態に陥ります。私の置かれている状況を当たり前だと思わずに、与えられた環境をありがたく思い、その中で頑張らなくてはいけないと感じました。この経験を通して社会人になる心構えができたと思います。




  

                             
      


菊地 匠 (GY3・教養学部/左)

実施国:フィリピン

今年の9月1日から21日まで三週間を使って、フィリピンのマニラにて建設コンサルタント日本工営株式会社のフィリピン事務所にてインターンシップを行ってきました。日本工営が現地で行っていた仕事を簡単に説明します。1971年にフィリピン政府主導で農地改革省が作られ、農業の抜本的な改革が始まりました。これは、大地主の持っている土地を所謂土地なし農民に分配して、貧困を削減すると同時にフィリピンの発展に繋げるという狙いです。農地改革省はこの計画を円滑に進める目的から、農地改革共同体を作りましたが、日本工営はそのいくつかに対して総合開発プロジェクトを行うというものです。フィリピンはこの資金をJICAの円借款を用いて要請しました。インターンシップ期間は、日本工営が農地改革省と共同で行っているARISPと呼ばれる総合開発プロジェクトの内容、変遷や歴史を日本現地職員や現地出身の職員の方々に説明していただきながら、事業についての理解を深めると同時に、コンサルタントについても学びました。期間中、二回の現場研修を通して多くのことを体験させていただきました。日本人の職員の方とフィリピン人のスタッフとの協力関係、信頼関係が大変素晴らしかったことが印象的でした。フィリピンの貧しい状況を何とかしたい思いで一丸となり、国のために尽くしている姿から働くことの素晴らしさを学びました。私はコンサルタントとは別な道で生きていくつもりですが、彼らのような国の為、人の為に真剣になって自分自身を捧げるその姿勢は本当に見習うべきものであると感じました。


            

  


関塚 あゆ香 (GY3・教養学部/左)
実施国:フィリピン

2013年8月、3週間に亘って、フィリピンの首都マニラ近郊で海外インターンシップを経験させていただきました。お世話になったのは、株式会社ガリバーという、楽天などのウェブショッピングサイトで並行輸入品の販売を行う企業さんです。そこで私は、フランス語のウェブショッピングサイトの商品説明を日本語に訳す作業や、商品の特集ページのためのリサーチ、データの打ち込みなどを体験しました。最も興味深かったのは、毎日午後2時から4時に行われるフィリピン人スタッフ向けの日本語教室です。フィリピン人スタッフがシフト別、習熟度別に10程度の教室に分かれ、それぞれのテキストを基に読み書き会話の練習をしていました。ネイティブスピーカーの立場でしか日本語を学んだことがない私にとって、日本語を例文で覚え、応用するという学習方法は斬新でした。このインターンシップのアメリカ留学時との違いは、ある程度英会話や多文化への理解を深めてから、日系の企業でより社会人に近い経験を積めたところです。英語の世界共通語としての価値を実感できたと共に、日本人スタッフの方からの意見を聞くことで、広い視野を得ることができました。そして、目前に迫った就職活動への活力を得ることができました。この機会を下さったガリバー、埼玉県、埼玉大学の皆さん、本当にありがとうございました。

            

  

                             
      



加瀬 智美 (GY3・経済学部/右)

実施国:インド

大学3年生の夏休みを利用し、8月25日~9月15日の3週間の間、インドのV-sheshという企業でインターンシップを経験させていただきました。V-sheshは社会企業であり、障碍者や職業を見つけることが困難な人々に雇用の機会を与えることを目的とした会社です。インターンシップの中で、BoP層への安定した電気供給を行うためのプログラムに参加させてもらい、実際にBoP層の家族・個人店などに赴き生活の様子や電気機器の使用状況を調査するためのアンケートを実施しました。また、聴覚障碍者の方から簡単な手話を習ったり、V-sheshで訓練を受けた卒業生会に参加したりとV-sheshの様々な活動に関わることができました。今回のインターンシップでは、社会に出て仕事をするということはどういうことなのかということを学ぶことができた一方で、今まで授業やテレビでしか目にしてこなかったBoP層の暮らしをこの目で見ることができたという点で非常に大きな経験が出来たと思っています。V-sheshのみなさん、ホームステイで2週間面倒を見てくださったご家族、また今回のインターンシップを斡旋してくださった埼玉大学の先生方にはお世話になりました。本当にありがとうございました。


            

  


杉平 ほのみ (GY3・教養学部)
実施国:タイ

2013年8月8日から2週間、タイで行われたワークキャンプに参加してきました。ワークキャンプとは、世界の様々な国から参加者を募り行われるボランティアのような形態の活動をいいます。現地のNGO等を通じて行われるため、地域の人々とも深い関わりを持ちながら生活できます。今回のワークキャンプは、ヨーロッパやアジアの国々から集まった16人のメンバーとともに、地域の学校を拠点に農業、トイレ・お風呂の建設、子ども達への英語教育・異文化交流を主なワーク内容として活動を行いました。今回単に「支援する側」に従事するのではなく、一緒に生活しながら一緒に暮らしを良くしていくというスタンスでボランティアをすることができて、本当によかったと思います。一緒に生活することで、その地域の伝統や文化を見つめ、それらを活かしながらその地域の発展を模索することができたり、地域の人たちと深い関係を築いたりすることができたからです。そして、村の人たちだけでなく、ワークキャンプのメンバーとの共同生活やボランティア活動、また一緒に行ったハイキングやカヤックなども、一生忘れられない素晴らしいものとなりました。お世話になった村の方々やNGO団体のみなさん、ワークキャンプのメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。


            

  

                             
      



藤井 健司 (GY2・経済学部/左)

実施国:ミャンマー

2013年12月20日から2014年1月2日までミャンマーのワークキャンプに参加してきました。近年、経済の発展が期待される国として名前が挙げられることの多いミャンマーですが、ミャンマーに関する情報や現地の様子はあまり知られていません。そういったミステリアスな部分に惹かれて今回ミャンマーを選びました。実際、ミャンマーの最大の都市であるヤンゴンでは多くの車が走り、ホテルやビルの建設もいたるところで見られ、これからさらに発展していくのだという勢いを感じました。しかし、今回ワークキャンプが行われた場所はヤンゴンから遠く離れたインレー湖という湖の奥にある静かな村でした。その村で私は学校で子供達に英語や日本語を教えたり、村の図書館の建設や新しい道路の開拓を手伝ったりしました。これらの活動の中でも、特に学校での教育に関しては日本で経験したことがなかったので、初めは多くの戸惑いがありました。しかし、子供達の人懐っこさと他のワークキャンプ参加者の助けもあって、段々と人に何かを教えることが楽しいと思えるようになりました。また村での生活も私にとって初めてのことばかりでした。シャワーは水しか出ず、携帯も電波が届かず使えません。道路も舗装されておらず、道には自動車のかわりに牛車が走っていました。このような日本に比べて不便な環境でも村の人達に悲壮感はなく、質素な暮らしを楽しんでいるようにみえました。以上のような経験を通してミャンマーという国の実情を知ることができ、充実したワークキャンプとなりました。最後に、今回のワークキャンプへの参加を支援していただいた埼玉大学と、ワークキャンプ中に出会った全ての方々に感謝いたします。ありがとうございました。



            

  




寺田 悟士 (GY3・教養学部/右)
実施国:ベトナム


アーカンソー州立大学での留学を5月に終え、9月に入り休む間もなくJICAベトナム事務所においてインターンシップを経験させていただきました。JICAベトナム事務所は、ベトナムにおける幅広い分野の開発・発展に注力している日本の機関です。私は元々国際開発に興味があったので、成長の著しいベトナムの開発事情や問題点などを発見する絶好の機会だと思い、このインターンシップに参加する決意をしました。実際に私が行ったことは、JICAが取り組んでいる多種多様な案件の視察といったJICAでしか体験できない事や、会議に利用するホテルの手配やインターンシップ終了後の報告会といった基本的な仕事などがありました。この実習を通して、ベトナムにおける交通インフラや下水処理の整備が急務であることが分かり、自分なりの解決方法などを模索・提案しました。インターンシップは、課題が先生から『与えられる』学業とは大きく異なり、自分で問題点を発見し、それを自ら解決していかなければなりません。そのため『主体性』や『積極性』を持って行動することが非常に重要であると痛感しました。この自ら問題を発見し解決する能力は、社会人となり仕事をこなし結果を出すうえでも、求められている能力です。今回のインターンシップで、ベトナムにおける開発事情や社会人に求められる能力を身を以て学習できたことは、非常に有意義であったと思います。


            

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