Center for Research and Training on International Development

国際開発教育研究センター      

インターンシップ体験記


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程原 秀明 (GY4期生・経済学部/中央下)
実施国:インドネシア

私は8月の3週間を利用してインドネシアの首都ジャカルタでインターンシップをさせていただきました。大学の期末試験が終わるや否や出発しなければならなかったので事前の準備不足が否めませんでした。私がお世話になったのはJACインドネシアという主に日系企業への人材紹介や日本人、インドネシア人の就職、転職サポートを行っている企業です。私がJACを選んだのは、多様な職種、専門、地域からやってくる方々とお話をさせていただく機会あり、また自分からその様な機会を作ることが出来る環境でもあるということ。また、転職支援活動や面接への同行というリアルなビジネスシーンに実際にかかわることは、間もなく就職活動を行う自分にとって大変貴重な経験となると感じたのも大きな理由です。実際、自分が思っていた通りに多様なバックグラウンドを持つ方々とお話しさせていただくことが出来、自分の将来を考えるにあたってたくさん刺激を受けました。加えて、オフィスワークを通してビジネスにおけるマナーや時間管理の大切さを改めて認識させられました。事前の準備が不足しているという自覚があったので、最初からどんどん質問して吸収していこうという姿勢で取り組んだので、三週間という短い時間でも充実したものとなりました。最後に今回のインターンシップを支援してくださった埼玉大学とJACインドネシアの皆様やジャカルタで出会ったすべての方々に感謝したいと思います。





  





佐藤 智亜樹(GY3期生・経済学部/中央左側)

実施国:インド


20148月下旬からの3週間、JICAインド事務所とNGO SOMNEED Indiaでインターンシップを経験させていただきました。JICAインド事務所は、インフラや教育など幅広い分野で、インドの支援、協力を行っている組織で、最大の2国間ドナーが日本であるインドにおいては、JICA インド事務所の担っている役割はとても大きいものがあります。また、NGO SOMNEED Indiaは、開発途上国の貧困層の生活向上を目指すこと、そして貧困層にいる人々が国際人権規約に定められた権利を享受できる状態にすることを理念として、活動している団体です。この3週間で、多くの会議やセミナーへの参加、青年海外協力隊隊員の方への訪問、メトロに関する現地調査など、さまざまなことを経験させていただきました。また、インドの農村で1週間生活することもできました。こうした多くのプロジェクトなどに参加させていただくことで、開発の持つあらゆる側面を見ることができたのは、大きな収穫だと感じています。加えて、実際に開発の現場に身を置くことで、これまで大学での開発に関する講義で得た知識をさらに深めることができました。また、今回のインターンシップの期間中、社会人としてのマナーを体得しなければならないと痛感しました。総じて、JICAインド事務所以外で過ごした時間も含めて、この3週間、今後の自分にとって、とても有意義な時間を過ごすことができました。お世話になったJICAインド事務所の方々、そして埼玉大学の先生方には、とても感謝しています。ありがとうございました。



            

  

白戸 文規 (GY4期生・経済学部)
実施国:東ティモール

大学3年の夏休みを利用して、東ティモールにおいて実施されている「東ティモール国立大学工学部能力向上プロジェクト」というJICAのプロジェクトの現場にてインターンシップを行いました。21世紀最初の独立国である東ティモールに存在する唯一の国立大学である東ティモール国立大学の工学部が、学部を適切に管理・運営でき、質の高い教育を提供できるようにすることが目標のプロジェクトです。そのプロジェクトで私は主に英文の書類のチェックと現地の学生やスタッフへのインタビューを実施しました。英文チェック作業では、政府のポルトガル語の公用語化政策に伴う困難と、言語が統一されていないことに由来する様々な弊害を感じることができました。また、独立国としては歴史が浅い東ティモールという国の今後の発展のため、大学で学習した知識を活かして国家の発展に貢献したいという学生の熱意を感じることもできました。経済学部生の私にとって馴染みの薄い「工学」分野でのインターンでしたが、修士号や博士号を取得されている方たちとともに過ごすことで、普段の何気ない会話や仕事中の行動を通じて、残りの大学生活の過ごし方のヒントを多く得ることができました。また、漠然としていた将来観が以前よりも明確になりました。貴重な経験を与えてくださったGYプログラム関係者並びに、現地でお世話になった方々に感謝しております。




            

  

                             
      






川嶋 久美子 (GY4期生・教養学部/左)

実施国:インド

私は、大学3年生の8月下旬から9月中旬の3週間、南インドのチェンナイにあるv-sheshという社会企業でインターンシップをしてきました。初めての途上国だったので期待とともに不安も入り混じっていましたが、帰国する際は「行ってよかった!もっと居たかったな!」と思えるほど充実していました。なぜなら、インターンシップ先で熱意ある素晴らしい方々に出会え、また南インドの食べ物が口に合い、現地のアクセサリーやサリーなどの伝統的な衣服を大好きになったからです。具体的にv-sheshは障害者の方々、主に聴覚障害者の方々に職業訓練のサービスを提供している企業です。もちろんビジネスなので、v-sheshの訓練生はトレーニングの費用を支払っています。つまり社会企業とは、貧困層の生活水準改善につながるビジネスをするといった、企業として利益を追求しながら社会にポジティブなインパクトをもたらすことを目的とした企業のことを指します。v-sheshの企業理念は、「社会に取り残された人々の機会のアクセスを増やし、彼らの社会へのインクルージョンを目指す」ことです。v-sheshで行った作業は、聴覚障害者の訓練生とコミュニケーションを取れるように手話の習得や、データ入力の事務作業、聴覚障害者に対する理解促進のためのプレゼンテーションの編集、メトロの職員のための手話習得のビデオ作成などです。インターンシップを通して感じたことは、自分がその会社にあっているか、その仕事や職場の人が好きかどうかを知るためにインターンシップをすることは非常に大切だと思いました。実際v-sheshにいた時、職場に帰属意識を持ってもっとこの事業に貢献したい、職場の人々と一緒に頑張りたいといった気持ちになれました。今回のインターンシップでは多くを学び、経験することができました。この貴重な経験は今後に必ず活きると信じています。最後に、このような素晴らしい機会を与えてくださった家族や関係者の方々に感謝の意を込めて、この体験記を締め括りたいと思います。本当にありがとうございました。




            

  


山形 和史 (GY4期生・経済学部/中央下)
実施国:スリランカ

私は914日~926日の約2週間、JICAスリランカ事務所にてインターンシップを行いました。JICAスリランカ事務所はスリランカにおける課題を幅広く援助する国際機関です。私が行ったことは主にJICAスリランカ事務所が手掛ける案件の視察でした。私が希望していた道路、電力、加えて水環境、廃棄物処理問題など多岐にわたりました。さらにSATREPSプロジェクトに同行もしました。これは日本とスリランカの各大学が協力し、スリランカの抱える廃棄物処理の問題を解決するべく進んでいるプロジェクトです。ここでは会議に参加し、その様子を見学するということが主でした。このプロジェクトの受け入れ先であるペラデニヤ大学の先生や生徒さんと意見交換できる機会があり、プロジェクトの苦労話や、今後の目標などを聞けました。JICASATREPSなど組織のプロジェクトや案件の見学をする中で日本にいるだけでは知り得ない、現場のリアルな雰囲気を知ることが出来ました。いかに苦労をしてスリランカのような途上国の支援をしているのかということが肌で感じられ貴重な体験になりました。ただ自分の力不足、特にコミュニケーションや案件の視察前の準備などで感じることが多かったです。これは今後教訓として改善していきたいですが、そんな状況でありながら埼玉大学の先生方や受け入れ先、そして現地の方々の支えに助けられ、充実したインターンシップとなりました。学生のうちでしかこのような体験はできませんし、これからの就職活動に生きることだと思います。このような素晴らしい機会恵まれたこと、さらに様々な方々のサポートに深く感謝いたします

 



  

                             
      


石井 有希 (GY4期生・教養学部/右)

実施国:インド

私は、インドのシッキム州とういうところでインターンシップをさせていただきました。インドのシッキム州は、中国とネパールとブータンに囲まれ、その影響もありとても多様な文化を見ることができる場所でした。また、人々も
「インド人」とわかるような顔つきや性格ではなく、日本人と類似した顔つき、体格、気質を持ち合わせており、どこか懐かしい気持ちになる場所でした。そんなシッキム州では、ECOSSというシッキム州の環境と地域社会の保全に努めるNGOに受け入れていただき、インターンシップを実施することができました。インターンシップでの大きな活動として、エコツーリズムと州政府が行っているハウジングスキームの第三者評価を行いました。私たちインターンは、実際に現地に出向いて、エコツーリズムを体験したり、ハウジングスキームの受益者の方々からお話を聞いたりとフィールドワークのようなものを行いました。私は、これらの活動を通して、実際に貧困している人々の話やインフラがしっかりと整っていない場所に滞在することができ、多くのことを学ぶことができました。また、途上国のNGOや州政府を見ることができ、途上国に対するイメージやその中で懸命に活動している人々をそばで見ることができたのでよい経験になったと思っています。




        

  


武井 紗也子 (GY4期生・教養学部/中央)
実施国:インド

2014年9月に約3週間、Eco-Tourism & Conservation Society of Sikkim(以下ECOSS)という、インドのシッキム州で観光業と自然環境保護を両立するというエコツーリズムの促進を目指すNGOでインターンをさせていただきました。具体的には、実際の農村地域を訪れて、エコツーリズム評価、政府主導の住宅供給計画評価をさせていただきました。現地ガイドやホストファミリーへのインタビューを通して、観光業において、農村地域が持つ独特な伝統文化体験と現代的な快適性のどちらをとるか、いかにしてエコツーリズムの利益還元を通して農村地域の所得向上を図るかなど、農村地域での観光産業の難しさや問題を考えることができました。シッキム州にはネパール人、ブティア人、レプチャ人、チベット人というさまざまな人々がいて、様々な宗教や文化について触れることができます。いろんな背景を持つ人がいて多様性を受け入れながら生活をしているその雰囲気は、農村地域での文化体験や様々な宗教文化に触れてみたい人には素晴らしい場所だと感じました。実際に農村を訪れて現地住民の人たちの声を聞きながら、観光資源や環境保護について考えることができたことは地域開発の点でとても有意義な経験でした。






                              
      


津田 賢汰 (GY4期生・工学部/中央下)

実施国:インド

2014年9月1日から3週間にわたってインドのチェンナイにある社会福祉系企業v-sheshの下でインターンシップを行いました。v-shesh他のインターン受け入れ先とは違い現地の企業なので、よりインドでの仕事や文化について深く学べると思い選びました。v-sheshは主に聴覚障害を持つ人に手話のクラスを通して英語やパソコンの使い方など就職に必要な知識を身に付けてもらい、社会に出る支援をおこなう企業です。実習内容としてはまずv-sheshがどのような目的で活動しているのか、障がい者に対してどういった理解をすればよいのかといったことを考えながら仕事をして欲しい、と言われました。仕事を覚えるというよりも、普段自分が考えもしないようなテーマについて深く考えるインターンになったと思います。ホームステイでもお世話になったv-shesh創設者のシャシャンクさんの「障がい者ビジネスで社会にインパクトを起こす」という強い思いに触れ、自分が普段どれほど社会全体のことに意識を向けていなかったのかを痛感させられました。また聴覚障害を持つ人々と実際に関わってアメリカ留学の経験とは全く違ったものを得られたと思います。




        

  


小林 暉 (GY4期生・経済学部/左)
実施国:ベトナム

大学3年の8月下旬、9月上旬を利用し、JICAベトナム事務所で3週間ほどインターンシップを経験させていただきました。JICAは、日本の政府開発援助を行う実施期間であり、途上国への国際援助を行っています。私は、ベトナム事務所で3週間ほど、国際援助のお仕事を経験させていただきました。主な業務内容としては、実際にベトナムで援助が開始されている案件の説明や会議等の参加、また実際に工事の行われている現場を視察させていただきました。私は、JICAの交通インフラセクターで主にお世話になり、ベトナムの交通事情について詳しく勉強させていただきました。JICAベトナム事務所では、常に積極的な姿勢が求められました。自分が何をしたいのかをまず理解し、自分のやりたいことについて担当の方にお話しを自分から聞きに行く、そういった積極性が求められました。ただ言われたことをやるのではなく、ただ待っているだけでは、何も成果は得られませんでした。実際の企業の現場では、そういった姿勢が求められるのであり、本インターンでは、前半は受け身の姿勢であってしまいましたが、後半においては自ら動き自分のやりたいことをでき、自分から積極的に動くことの大切さを学ぶことができたことが今回の実習の成果の一つだと思います。私にとって途上国に行くことは初めてであり、途上国の文化・現状を学ぶとともに、企業の現場を実際に体験することができ、大変実りの多いインターンシップとなりました。今回のインターンシップで、お世話になりましたJICAベトナム事務所の皆様、また素晴らしい機会をくださった埼玉大学の先生方に改めて感謝申し上げます。






                              
      


清水 恵太 (GY4期生・教養学部/左から2番目)

実施国:ベトナム

8月15日から9月15日までの3週間ベトナム・ハノイでのワークキャンプに参加してきました。ワークキャンプは簡単に言えばボランティアであり、私は児童福祉の施設へ行ってきました。その施設には心身に障がいを持った子どもたちが通っています。左半身がうまく動かせない子や言葉を話せない子、ダウン症の子など約50人の子どもたちがいました。私が行ったことは主に子どもたちと遊ぶこと、ご飯を食べさせること、字の書き方を教えることでした。福祉の現場に立ち入るのはこれが初めてのことであり、私が想像していたよりもはるかに大変で、最初は彼らのことを理解できないことまた言いたいことが伝わらないことに対するいらだちもありました。それでも、子どもたちは笑顔で私に接してくれ私も彼らのことを必死に理解しようとしたこともあり、徐々にではありますがコミュニケーションをとれるようになりました。私が今回のワークキャンプで学んだ1番大きな点はこのことだと思います。正直なところ、私は彼らのことを可哀そうな子とみなしていたと思います。けれどもそれは違いました。彼らは不自由なことが多いながらも些細なことに対しても、ものすごくうれしそうに反応していました。私は色鉛筆、塗り絵を日本からお土産として持って行ったのですが彼らはとても喜び笑顔で“カムオン”とお礼を言ってくれました。また前のボランティアの人々からもらったのであろう折り紙を出してきて折り方をせがまれたりもしました。私たちだったら捨ててしまうような小さくなったクレヨンも出してきて一緒に塗り絵しようと誘ってくれました。モノに恵まれた私たち現代人は忘れてしまった「もったいない」の精神がそこにはありました。ワークキャンプで多くのことを学べました。このワークキャンプにかかわって下さったすべての人に感謝しています。ありがとうございました。




        

  

長谷部 和彦 (GY3期生・工学部)
実施国:東ティモール

私は、JICAプロジェクト「東ティモール国立大学工学部能力向上プロジェクト」の現場にてインターンシップを経験させていただきました。東ティモールは21世紀最初の独立国となった国で、プロジェクトは独立に伴う混乱によって大部分が破壊されてしまった東ティモール国立大学工学部が適切な管理運営のもとで質の高い教育を提供できるようにすることを目標としています。プロジェクトの一環として、土木工学セミナー、機械工学セミナーが実施されており、その運営の補助を経験させていただきました。それぞれのセミナーでは土木工学科、機械工学科の教員が自分の研究についてプレゼンテーションを行い、教員同士活発な議論が行われていました。時間を守らないなどまだまだな部分もありましたが、発表からは研究に対する熱意を感じることができました。他にも、シラバスの英語訳の修正や卒業式の見学など、さまざまな体験を通してプロジェクトの現場を経験させていただきました。お世話になった方々にはとても感謝しています。ありがとうございました。


                            
      


千葉 悠悟 (GY4期生・工学部/左)

実施国:モーリシャス共和国

私はアフリカのモーリシャス共和国に3週間、国際航業株式会社様のJICA開発コンサルタント型インターンシップで行ってきました。仕事の内容は大きく分けて、①セミナー報告書の作成、②会議の議事録作成、③英文チェック、④島嶼国セミナー参加、議事録作成の4つです。具体的に同国で行われたプロジェクトは、海岸保全、地すべり対策のプロジェクトでした。モーリシャス国は火山島、島嶼国であり近年の観光地化による海岸浸食や、人口増加で斜面に住居等を建てることによる地すべりの発生が問題になっています。今回のプロジェクトでは現地の方のそれらの災害に対する能力向上を目的として、OJTなどを通じた技術移転なども盛り込まれていました。私が参加した際は2年ほどたったプロジェクトのまとめとして近隣5か国を集め、各国の災害対策の取り組みを発表する「島嶼国セミナー」が行われました。その際に各国が「JICAに感謝している」と何度も言っていたことから、国際協力の重要性を感じ、JICAが必要とされていることを感じました。私が今回学んだことは①仕事の質を高めながら限られた時間内で仕上げる難しさ、②資料作成の際の見やすく伝わる形や工夫、③論理立てて話を組み立て相手を納得させる難しさ、④JICAのプロジェクトがいかに各国に貢献しているかの4つです。将来的に国際的に活躍するためにまだまだ力不足と感じたため、新たにできた目標に向けて今後も努力していきます。器量な機会を与えてくれた皆さんありがとうございました。




        




               
                             
       


              
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