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2019年留学便り NEW!


坂 亮太 (経済学部3年・前列左)

 約9ヵ月間に及ぶ異国の地での留学で私は自分自身の大きな変化を感じました。今までに決して触れることのなかった環境のなかで、「こんな世界もあるんだ」という 衝撃の連続でした。日本でふつうに学生生活を送っていたら気付くことのできなかった学び方や遊び方、それから生き方を経験することによる自分自身の知見の広がりを強く感じます。 そんななか、友達やその家族の方々には何度もお世話になりました。そこでは本当にこれまでの自分が経験してきた世界とは全く異なった世界だったため、特に刺激的で、今思い返すと有意義な時間だった と思います。さらにはアメリカ国内の様々な場所を旅行するだけでもこんなにも違うのか、というアメリカの奥深さにも衝撃を受けました。今回のアーカンソーへの留学では、この地にもっと長く、そして もっと深く知っていきたい、と今後の自分の興味を感化する起爆剤になったのでは、と考えています。本当に良い経験でした。

帯津 裕一 (経済学部3年・左)

 速足のように過ぎ去った10か月間のアーカンソーへの留学で得たものは、常に自ら行動していく強い精神力であったと思います。アーカンソーは広大な自然に恵まれ狭い日本の生活に慣れた私にとってリフレッシュできるような穏やかな場所でしたが、そのような雰囲気とは対照的に大学内での生活は多忙でした。アーカンソーでは生活言語が英語であったため、日本人である私はどうしてもすべての面において反応が遅れがちになります。そのため、自ら意識して情報収集を行い、意見を発信していかなければなりません。また、様々な国から来た人々と交流することで物の見方が国によって大幅に異なることも身をもって体験しました。例えば「自然」に対する捉え方です。私たちは畑も含めた里山全体を自然と考えますが、日本以外出身の人からすれば里山は人工だと考えるようです。彼らと対話を重ね互いの理解を深める努力をしたことは双方にとって有意義であったと思います。


藤井 健司 (経済学部3年・右)

 今回留学してきたアーカンソー州立大学はアメリカ南部の豊かな自然に囲まれた場所に位置し、勉強に集中するにはとても良い環境でした。日本の大学の授業とは異なり、アーカンソー州立大学では一学期に履修できる科目数が少ない分同じ授業が週に何度かあるため予習・課題・テストなどが頻繁に出され、毎日自主的に勉強を進めていかないと授業についていくことはおろか、単位の取得も危うくなってしまいます。英語が拙い上に日本にいた時は普段勉強をしていなかったのでこういった環境は私にとって厳しいものでしたが、半年経った頃には要領をつかんで余裕をもって授業を受けることができました。こうやって振り返ると勉強ばかりしていたように見えますが、大学で各国から来た友人と交流したり、感謝祭の期間や大学の冬休みには東海岸の各都市を旅行したりと遊びの方も充実していました。行ってみればなんとかなるものなので、留学を考えている人はぜひチャレンジしてみて欲しいです。


佐藤 拓馬 (教養学部3年・左)

 僕にとって9ヶ月間のアメリカ留学は非常に価値のあるものでした。多くのことを学び、体験することが出来ました。まず感じたことは、 いままで接してきた英語と現実の英語の差でした。中学、高校で学んできた英語と実際にアメリカ人は使っている英語は違い、それに適応していくのに少し時間がかかりました。しかし、アメリカ人は非常におおらかで、寛容でした。 僕の英語がつたないものであるにも関わらず、仲良くしてくれました。また、文化の違いについても学びました。僕は留学先で多くの韓国人と知りあいましたが、ほんの隣の国、韓国でさえも僕たち日本文化と違うものがありました。 たとえば、彼らには年齢の上下関係が非常に厳しいという面がありました。この文化の違いも体験してみると非常に興味深いものでした。英語力向上、アメリカにいる多国籍の人との交流、日本とは違った環境、食べ物、飲み物、留学 にはたくさんの楽しみが詰まっています。この経験は人生で決して忘れることの出来ない物のひとつになることは間違いありません。この経験は今後の人生に役立つでしょう。 みなさんも是非、留学にチャレンジしてみて下さい。


赤堀 央樹 (教養学部3年)

 アーカンソー州立大学での生活で何を学べるかは人それぞれだと思いますが、僕が学んだことは「違いを受け入れる」ということです。特に人間関係においてです。 韓国人留学生とのルームシェアや他国からの留学生とふれあう時、必ずと言っていいほど彼らの考え方や言動が自分のそれと異なっていることに気付かされます。それは国柄によるものなのか人柄に由来するものなのか はわかりませんが明らかに違うのです。ですがだからこそその違いを受け入れて認め合うことが大事だと思います。それは育った環境、言語、文化を無視して人間皆同じだから分かりあえるということではありません。 違いを認め合った上で互いに尊重し合うということです。これは僕が留学で学んだことの一部ですが、20歳になる前に日本を出て外国で学ぶ機会を得て学んだことは自分の人生に良い影響を与えてくれると信じています。


小﨑 隼 (経済学部3年・右)

 私はアメリカ合衆国のアーカンソー州立大学へGYプログラムの派遣留学として約9ヶ月間留学していました。私はオーストラリアの高校を出たこともあり、 留学した当初はどこか懐かしい気持ちで過ごしていましたが、いざ授業が始まるとそれどころではありませんでした。少人数制の授業や、課題や宿題の多さなど、私が受けていた埼玉大学の授業体型とは全く 異なっていたことに初めは付いていくことに精一杯でした。授業によっては教科書は事前に読んでくることを生徒に課し、授業では事例問題について意見を交わすだけというものもありました。 従って慣れるまではほぼ毎日図書館で勉強する日が続きました。オフの日は大学のジムで汗を流したり、友達とスポーツをして楽しんだりと、これもあまり運動をする機会がなかった日本での生活ではなかったことで、非常に充実していました。文化が全く異なる アメリカでの留学経験は、自分の今までの価値観や考えを変えさせてくれる貴重な機会であると思います。このような体験は実際に異文化を経験しないと得られないことであると、今回の留学で感じました。


田中 こころ (教養学部3年)

 私は留学を通してアメリカの文化を肌で感じることが出来ました。日本にいる時にキリスト教については学んでいましたが、実際にアメリカ人の友人を通して、 多くの人は義務感からではなく自ら教会に行ったり、聖書の教えに基づいた考え方をしている事が分かりました。以前は宗教に関して堅いイメージしかもっていなかったのですが、アメリカ人の誰かのために 何かをしたいという気持ちがキリスト教の教えからだと分かり、宗教に対して、そしてアメリカ人に対しての自分の中の考え方が変わりました。一方で、物を大切にし最後まで使い切るという考え方はアメリカでは 日本ほど浸透しているものではなく、文化、環境の違いは日々の生活に多く影響している事を感じました。アメリカで生活することによって認識できる日本の良さを改めて発見する事が出来たのもその留学の醍醐味 ではないかと思います。


藤岡 春 (教養学部3年・前列右)

 百聞は一見に如かず―身を持ってこの言葉を実感した9か月間でした。実際に行って、見て、聞いてみないと分からないことは たくさんあるのだということを思い知らされた、とも言えます。特に私はこれまで一度も海外へ行ったことがなかったため、すべてにおいて新鮮でした。その分大変なこともありましたが、 今回の留学は私にとって人生が変わるくらい素晴らしい経験だったと思っています。留学をすることによって得られるものは各々違うと思いますが、求めれば「何か」が得られるのが留学 だと思います。異文化に飛び込んで何が得られるかは、自分次第です。だからこそ、成長にも繋がるし、わくわくするのだと思います。留学が終わった今、次の目標に向けて一層の努力を 重ねていこうと思っています。


松浦 幸太郎 (工学部3年・前列右から2人目)

 私にとっての米国留学は、「自信をつけること」だったと思います。正直、土木工学の分野で日本の技術力の高さは世界一であり、 ASUでアメリカの最先端を学ぶというよりは、当初の目的からアメリカンスタンダードに慣れるという留学でした。工学系の基礎は欧米から輸入されたものが大半であり、単位の違いこそあれ、 理論やシステムの理解は日本のものよりもストレートかつ実践的でとてもわかりやすいものでした。何よりも課題の量が膨大で、日本の学生生活では培えないようなモチベーションとタスク処理能力を高め、 そして結果的には自信をつけることができたのです。留学を通して言語はツールであると実感し、伝える内容を充実させる=幅広い専門的知識を身につける学習を継続する重要性も感じました。 日本でも留学で培った自信と積極性をもとに、能力をアウトプットして日本社会や世界に貢献できる人間になっていきたいです。

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