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国際開発教育研究センター      

留学便り  2018年GY9期生からのレポートをお届けします


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2019年留学便り NEW!


池田 圭佑 (工学部2年/GY9期生)
留学先:アーカンソー州立大学(アメリカ)

ちょうど秋学期が終わりこれから冬休みを迎えようとしています。8月に来てから4か月間、アーカンソーでの生活や大学での日々の勉強に対してまだ目標には程遠く課題が多くありますが、多くの方からサポートを受けこれまでの留学生活を充実させることができています。休日にリトルロック(アーカンソーの州都)にある友達の祖父の家に招いてもらい、そこで現地の人の生活文化を体感し、日本との違いを知ることができました。またヒューストン、オーランド、マイアミといった南部の都市を旅行したことで、地域による違いを見ることができアメリカの多様性に少し触れる機会を得ました。日本では馴染みが薄い宗教についても、大学のあるジョーンズボロにはキリスト教徒が多く、キリスト教を身近に感じます。彼らと交流する機会は多く、宗教について学び、また無宗教の人が多い日本について考えるいい機会になっています。また、この大学での授業の多くは講義と実験がセットになっていて、講義だけの授業でも課題でSolidWorksやLabVIEWといったソフトウェアを用いて設計や計算を行うなど実践的な内容を講義と並行して学ぶ仕組みがあります。埼大で実験の授業をまだ履修していない自分にとって、実験やこのようなソフトウェアを使うことに対して、経験豊富な現地の生徒と比べて自身の経験不足を痛感し苦労しました。二人一組で実験を行い一つのレポートを作成する授業では、相手とコミュニケーションを密にとる必要があり、英語に自信がなく、かつ周りの学生のレベルの高さに圧倒されていた自分にとって何度も挫折しそうになりましたが、日本ではできない貴重な経験ができたと思います。他にも、工学部棟にはStudent Loungeという工学部生専用の部屋があり、そこにあるPCにはエンジニアリングで使われるソフトが入っていて、課題や勉強をする上での環境が整っています。かつここでは工学部の生徒が学年関係なく授業の課題や進路などについて相談しあっていて、私もここで同じ授業をとっている人と宿題や課題を進めています。残りの留学期間はここでより積極的にコミュニケーションをとり、このような環境を十分に活用していきたいと思います。


   
  埼玉大学のチューター制度で友達になったCorbibnと。


   







田盛 隆一郎 (教養学部2年/GY9期生)
留学先:ミドルテネシー州立大学(アメリカ)

初日の空港でのトラブル(荷物の取り忘れで一時荷物行方不明…)から始まったこのアメリカ留学も早4ヶ月も過ぎようとしています。 “自分を変えたい“ そんな気持ちで挑んだ留学ですがこの4ヶ月を振り返ると楽しい事、辛い事と様々な事を経験させてもらいました。一番苦労したのはコミュニケーション力。語学力の向上を目指して留学をする人は多いと思いますが、このコミュニケーション力が無いと語学力は絶対に伸びません。私自身、最初の1ヶ月間は英語に自信が無く話すことを躊躇し、友達を作ることでさえ困難でした。どこの国に留学をしても同じだと思いますが、留学先で私たちは”日本人“として見られます。ただの”静かな日本人“として見られるか、それとも”話すのが楽しくて友達になりたくなるような日本人“として見られるかは自分次第です。私は後者のような人になることがいかに重要か気付かされました。もちろん、ここの人はみんなフレンドリーで優しい人ばかりですが、自分から動かないと相手は話しかけてくれません。そこに気づいてからは積極的に話しかけるように心がけ、そうすると友達のコミュニティも広がり自然と語学力も伸びてくるようになりました。まさか、こんな根本的なことが一番の問題になるとは思ってもいませんでした。もちろん楽しかったことも同じくらいありました。初めてのパンプキンカービング(かぼちゃを掘るハロウィン行事)やアメフト観戦など日本にいた時には出来なかったこと、友達同士で一品持ち寄りしてそれぞれの国の料理を食べ比べしたりすることなど、時間がある時は友達を集めて遊んだりしています。冬休みはアメリカ国内をたくさん旅行しようと計画中です。苦労することもありましたが、その分楽しいこともたくさん出来たかなと思います。残りの留学生活も目標を持ち頑張っていこうと思います。余談になりますが、アメリカに来てから私はこの4ヶ月で5キロ太りました。現在減量中…。では、See you again from Tennessee!






樋口 萌々子(教育学部2年/GY9期生
留学先:VIA大学(デンマーク)
埼大で教育実習と前期の授業を終えてバタバタと飛び立った8月の暑い日から、気が付けば季節はもう冬。デンマークでの1学期が終わり、留学生活も折り返し。今学期はクラスの大半が教師を目指すインターナショナルのコースで勉強していました。クラスメイトはヨーロッパを中心に世界中から集まってきていて、デンマークに関してのみならず、世界各国の慣習や考え方に触れることができて毎日が発見と驚きの連続です。授業中のディスカッションや普段の会話からも、教育に関して様々な考え方があることを改めて感じ、またデンマークの教育についても一緒に考えていくことができているので、外国語としての英語教育・初等教育に関心を持っている私にとって、刺激の多い空間だと感じています。グループワークやプレゼンテーションがたくさん授業の中に盛り込まれているので、積極的に発言していくことが重要視されるため、日本人としては少し馴染みが薄かったようにも感じましたが、追込まれてしまえば慣れていくもので、だんだんと楽しくなってきました。また、個人的な課題としては、せっかくデンマークに留学しているのだから、少しはデンマーク語ができるようになって帰りたいです。今はデンマーク語講座で勉強していますが、その発音がつづりからは想像も付かないためになかなか難しいです。デンマーク人ですら難しいと感じている言語、簡単な会話ですらきちんと通じた経験は片手に収まるほどしかありません・・・。実践としてデンマーク人のルームメイトと話してみることを続けて、少しずつ語彙が増えれば良いと思っています。新しい言語を学ぶ心境や慣れない言葉に戸惑う感覚というものも中学生ぶりに感じて、改めて言語を学ぶこと・教えることについても考えるよい機会になっています。来学期は、特別支援教育を中心に、社会学や福祉の視点から教育を考えます。教育学部の学生にとっては、教師を目指すか否かに関わらず、視野を広げて学ぶことのできる環境が整っているように思います。高福祉、幸福度の高い国デンマーク。そのイメージと憧れだけで飛び込んだ新しい世界と生活ですが、実際に現地の人と話をしていく中で、いい意味でも悪い意味でも期待を裏切られています。あと半年、少しでも多くを得て今後に活かせるように、毎日を丁寧に過ごしていきたいと思います。














澤田 明宏 (経済学部2年/GY9期生)
留学先:トリノ大学(イタリア)

石窯のピザをワインと共に味わい、食後には友達とエスプレッソを飲みながら時間を潰して、昼下がりにはジェラート(アイス)を食べながら、中心街を練り歩き、夜はバーやディスコで深夜まで盛り上がる….なんてことが日常になるのがイタリアです。イタリア人について:よく、イタリア人は“働かない”と言われがち(自分達も認めている)ですが、ここに来て感じたのは、彼らは自分の人生そして愛する人・家族をとても大切にしており、働くなんて二の次なのです。気に食わないことがあれば、たとえ友達であってもはっきり言い衝突するけれど、いつの間にか仲直り。自分のことはなんでも話しなんでも聞いてきて、困ったことがあれば本当に親身になって助けあう。全てのイタリア人がこうとは限りません。ただ、自分の周りにこんな人々が多くいるのが事実です。
社会について:イタリアは現在、移民問題、経済不況、少子高齢化など日本と共通した課題を抱えています。GDPは確かに世界九位ながらも、雇用先が少なく、たとえ大学院を出たとしても実家から出られず非雇用で働いている友達にも多く出会いました。それでも、北部は恵まれている方で南部はより悲惨だと南部出身の友達は口を揃えて言います。また、街には様々な人種が溢れかえっており、皆それぞれ異なったルーツを抱えているものの、不思議と違和感なく街に溶け込んでいます。もしかしたら、こんな光景が日本の未来の光景になるのかと感じたりもします。
授業:基本的にイタリア語がメインです。ただ、僅かに英語の授業があったとしてもマスターのクラスだったりするので、レベルが正直埼大とは全く比になりません。ただ、全く新しい言語で挑戦するのも良いかなと思います。最初は完全に意味不明かもしれませんが、それは覚悟しなければなりませんね。
友達:自分の通う大学には日本に興味のある人々が多く、日本語学科もかなり大きく自然と友達を作ることができます。お互いの文化に興味があり、日本に留学する・したことがある人も多いので、ここの繋がりは帰国後にも活かせる貴重なものです。
遊び:トリノは本当に旅行する上で便利なロケーションにあり、国内であれば近場ならバス、遠方へなら高速特急でどこへでも安く快適に行けます。また、シェンゲン協定内ならパスポート無しで国内旅行感覚でどこへでもLCCを使って安く気軽に行けます。週末に往復5千円でスペイン行こうかなって突然思い立ってもできてしまいます。
と、ここまでいろいろと書きましたが、正直イタリアは好き嫌いが分かれる国ではあると思います。個人の意見ですが、基本すべてが適当で理不尽と感じることが日常です。なので、適当なことが苦手な方は、ドイツや北欧をおすすめします。(恐らくこの文を読んでいる方は留学に関心があると思うので、これを基準にイタリアを選び後悔はしてほしくは無い)、なにか質問があったらぜひ自分に声をかけてください!ただ、ハマる人にはハマります。僕がそうです。正直帰りたくないです。愛しています。お金と時間がいくらあっても足りません。これがトリノに住む時のマイナス点ですね。もう一つあります、市内バスが全然時間通りに来ないことと、ストライキすること!!
イタリア・トリノ最高です。







阿部 淑乃(経済学部2年/GY9期生
留学先:ブタペスト工科経済大学(ハンガリー)

Jó napot! 12月も中盤に入りテストが終わってやっと冬休みが始まったので、私は今ドイツ行きのバスに乗りながらこれを書いています。ここでは今までの約四か月の振り返りとそこで感じたハンガリー、ブタペストの魅力について紹介していきたいと思います。まず大学生活について、私のいるブダペスト工科経済大学にはフランス、ドイツ、ポルトガル、イタリア、ポーランド、フィンランド、トルコ、エストニアなど様々なヨーロッパ諸国の留学生が約400人も集まっています。普段の授業ではプレゼンやディスカッションがあるので、そこで各国の詳しい事情や情報を知ることができたり、逆に日本について理解を深めることができました。EU内ではヒト・モノの移動をより円滑化する交通システムや留学システムなどが整っているため、多くの国の人々と出会えることが大きな魅力です。また、留学生を迎え入れる学生団体の存在も大きいです。フレッシュマンキャンプやパブイブニング、ハンガリー国内小旅行やスポーツデーなどたくさんのイベントを企画しているので、友達を作る機会は本当にたくさんあります。いろいろな出会いを通して考え方の幅が広がり、また自分について話すことも多いため自分自身の理解も深まったように思います。次にハンガリー、ブタペストについて、一番に言いたいことは大変住みやすい環境であるということです。物価が日本の二分の一で節約もできるし、交通機関が整っているためブダペスト内のどこにでも公共交通機関のみで行くことができます。内陸国で7つの国に囲まれているため旅行にも行きやすいです。無料のオーケストラコンサートやジャズコンサートがあったり、冬になるとクリスマスマーケットが開かれ、ハンガリー産のハンドクラフトやオーナメントなどは見ているだけでも楽しいです。芸術に触れる機会が多いのもここの魅力の一つです。ほんの一部ですが私の留学生活についてかきました。留学後半は、まだまだ奥が深いハンガリーについてもっと知りながら楽しい仲間と残りの半年を過ごしたいと思います!















藤川 太一(教育学部2年/GY9期生)
留学先:VIA大学(デンマーク)

僕が留学してから早4ヶ月が経ち、今は大学の冬休みを迎えているところです。この文書は、冬ヨーロッパ6ヶ国の1人旅のうち、4ヶ国目ラトビアのとあるホステルで書いています。僕が留学先にヨーロッパを選んだ理由は、国同士が近く自分の好きな旅をする機会が多いと考えたからです。また、デンマークを選んだ理由の一つとして、家具とアートにも関心があることです。僕の場合、他の人のような高尚な理由なんてありません。しかしただ一つ言えることは、英語を勉強するために留学をするな、ということです。英語で、何を勉強するか、が大切だと思います。英語ができれば、自分の世界は格段に広がります。たまたま同じホステルに泊まった人とおはなしすることもできます。僕が求めていることは、英語で、意見を交換するということです。それは、常に英語で考え英語で情報をキャッチし、自分の意見を持っていなければ難しいことだと思います。今来ている大学ではそれを実感しています。もっと深くコミュニケーションが取れるように日々もがいているところです。ヨーロッパに来て本当に良かったと思ったことは、歴史に興味を持てるようになったこと、そして自分が歴史の目撃者になれるということです。学生時代の歴史の授業がおとぎ話のような退屈なものでしたが、こちらに来て実際にリアルだったものを生で見ることができます。今、デンマークは移民難民問題で揺れています。この問題はEU全体に影響を与えるものだと思っています。もしかしたらここから、後に教科書に載るような史実になるかもしれません。これはとてもすごいことだと思います。ちなみに、僕が今いるラトビアは旧ソ連の影響が強く、英語があまり使われていません。ひとつ前にいたリトアニアもそうです。英語が通じず、指差しジェスチャーしたことだってあります。世界は思ったより広かったです。何が言いたいかというと、英語よりも大切なこともあるよってことです。そして忘れてはいけないのが、留学はプロセスの過程だということ。留学に行くことは決してすごいことではありません。そこから何を学び、吸収したのかにフォーカスすべきだと肝に命じています。留学前に目標をしっかりたて、やりたいことをやりつつ、ちゃっかり目標を達成するのがスマートじゃないかなって思います。





谷本 成星(教育学部2年/GY9期生
留学先:トリノ大学(イタリア)
僕の記事を見る教育学部の人は、留学に興味がある人なのかなと思いますが、実際僕のこの留学だよリが、直接的にはあまり役に立たないのではと思います。まず国を見てください、「イタリア」です。実際、教育ではあまり聞きなれてはいない国ではないでしょうか。そんな僕も、留学開始する前にはイタリアの教育関係のことについて全く知りませんでした。ではなぜ、イタリアという国を教育学部である僕がえらんだのかというと、、、まずヨーロッパに行ってみたかった。それが強いのかもしれません。日本人の中では、今でもヨーロッパってどこか発展しているというイメージがあるのではないでしょうか。僕もヨーロッパや、アメリカに行けば自分のやりたいことをより知ることができるのではないかという期待を胸に行ったわけです。今自分がイタリアで勉強しているのは、アフリカの開発援助関係について主に勉強しています。教育関係の授業は今は取っていません。でも自分はいく前から、アフリカの教育を受けることができない子供たちを将来救いたいんだと、でもそのためには、何が原因で、どのような支援の仕方があって、今どんな状況なのかを知ることが必要なんじゃないのか、と思い、日本で学んでいる教育関係について少しだけ距離を置き、自分のやりたかったことに挑戦してみました。また、特に、イタリアはたくさんの移民を抱えています。その人たちの多くに、アフリカから来た人たちがいます。その人たちと直接話す機会をつくることができれば、ただ机上の勉強で終わってしまうのではなくて、自分の生活との結びつきがより強いものになると思います。そして、そこからはそれまでの自分の生活と学んだことをリンクさせて、自分なりの意見をどのように持つか、どう動いていくのか、ここを最終目的として、自分はこのイタリアという国を選びました。実際、行く前からこんなに考えていたわけではありません。行く前に大まかな目標を立てて、それから、行ってから肉付けをしてくというのが、いいのではないのかなと思います。
イタリアは、本当にピッツァとパスタがおいしいです。毎日食べてます。飽きません。毎日学びながら、おいしいものを食べながら、あと半年と少し頑張りたいと思います。












高橋 阿惟 (教養学部2年/GY9期生)
留学先:ミドルテネシー州立大学(アメリカ)

アメリカでの留学生活も折り返し地点を迎えました。
人種や考え方、言語、食べ物、文化までも違う環境に置かれ、まるで砂漠のど真ん中に放り出された気分で始まったアメリカ留学。真剣に生きていけるか不安でしたが、毎日いろいろなことに気付き、悩みながら楽しく生きています。飛行機に置いてかれたり、ルームメイトとの言い合い、そして食中毒になるなど、様々な出来事がありすぎて半年でお腹いっぱいなぐらい、この留学で良い経験をしています。英語に関して、最初はネイティブ相手に英語で話すことがとても恥ずかしかったです。伝わらなかったらどうしよう、へんな風に思われないかな?など心配が多くてあまり話せませんでしたが、授業のディスカッションの時に自分の発言を先生が褒めてくれたときに自分の英語でも通じるということがわかり自信が持てました。今では日常会話は問題なく話せるようになり、友達とのコミュニケーションを楽しんでいます。留学中は意外にも自由時間が取れます。その時間をいかに有益なものにするかが大事だと思います。筋トレしたり、コミュニケーションを頑張ったり、文化に触れたり、心理学を学んで自分に関しての理解を深めたり、など将来について考えたりしています。留学は多方面から自分を成長させてくれる機会だと思います。
最後にミドルテネシー州立大学に留学する後輩へメッセージを送るとすれば、飯は期待しすぎないこと!ですね。



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