·        DNAパターニングに資するジアミノ-s-トリアジン含有相分離パターンテンプレートの創出

有機分子が自発的に形成するナノサイズ次元の相分離パターンは,リソグラフィーや電気回路,バイオパターニングの分野で注目を浴びている.そんな中,フッ化炭素鎖と炭化水素鎖をそれぞれ有する化合物は共に混和性を持たず,二次元組織化膜中でも相分離形態を形成することが広く知られている.しかしフッ化炭素鎖を有する界面活性剤分子の中には,その鎖長や親水基の化学構造に依存して,顕著な人体残留性が報告されており,二次元相分離テンプレート研究には,実質的に一定の制限がかけられている.

ダイアグラム

自動的に生成された説明

 本研究では,親水基を持たないs-トリアジン環含有のフッ素系三鎖型誘導体を用い,かつ,DNA吸着能を有するジアミノ-s-トリアジン含有のくし形共重合体の相分離形態制御に取り組んでいる.

カレンダー

低い精度で自動的に生成された説明

 形成された相分離テンプレートは,気/水界面場に於いて, DNAAT塩基対を水素結合吸着する,ジアミノ-s-トリアジン環含有のくし形共重合体の存在により,島状ドメインにのみ選択的に吸着させることが可能になった.現在,様々な形態転移のパラメータを制御して,多様なDNAパターンの創出に挑んでいる.

 

研究担当者: 塩田 祥貴藤井 一輝

List of selected papers

研究内容コンテンツへ