住居学研究室
亀崎 美苗
あなたにとって住まいとは何でしょう?
生活の基盤となる住居・住まいは、日頃、あるのが当たり前に思えるかもしれません。
しかし、安全・快適でたくさんの思い出が詰まった住まいがもしなかったら?と考えると、その大切さが実感できるでしょう。
本来の住まいは、地域に根ざし、その地域に豊富な材料(石、木材など)で作られ、生活様式と気候風土に合わせて発展してきました。
また、住まいの寸法とは、人体とその動作によって生じる空間のボリュームに裏付けられています。
住居学では、このような住まいの成り立ち、住居の機能について学び、より良い住まいとこれからの住生活のあり方について探求していきます。
卒業研究のテーマ
- 家庭科における住生活領域の履修実態に基づいた定着度に関する研究
- 学校のトイレ空間における快適性向上に関する研究
- 施設におけるパッシブソーラーシステムの現状と有効な利用方法
- 子育て環境格差の改善の提案
―さいたま市岩槻区を例にして― - 中学技術・家庭科の領域横断的な授業づくりの視点の提案
―技術分野の諸領域と家庭分野における住まいに関する領域間をもとに― - 食空間が家族にもたらす影響について
―空間形式から、より快適な食空間の提案― - 家庭科教育における住領域の発展性の検討
―森林資源の活用による木質化校舎の居住性を題材として―
大学院修士論文テーマ
- 中学校家庭科における地域と関連付けた授業計画の作成
わたしの研究領域
生活と空間の関係を考える私たちのくらしは誰とどこで成り立っているのでしょうか。家族の範囲、地域の範囲をどう捉えるのか?生活の場とは?と考えると研究の対象は大きく広がります。一番身近な家族とともに過ごす家の中だけでなく、学校全体も生活の場と捉えることができます。さらに通学路や自分にとって地元と思える場所を含め、大切に思える人と地域の広がりから生活を 見つめることで、豊かなくらしの形をイメージできるではな いでしょうか。
安心・快適で心地よい住生活を実現するためには、常に空 間を意識し、生活を見つめる視点が欠かせないと考えます。 家庭科の授業や学校教育の中で両者を結びつける手立てを 日々模索しています。