家庭科教育学研究室
河村 美穂
みなさんは、小中高校の家庭科で何を学んできたでしょうか。家庭科の思い出は?と言われてまず思い出すことは何ですか?
家庭科は、毎日の生活に関わることを学びます。そして人とのかかわり、社会とのかかわりを含めて生活をトータルで理解していきます。からだと心をつかって生活に有用な知識や技能を身につけ、人生の中で起こる様々な問題を解決するための力、自分で考える力を培うのです。
家庭科教育学研究室では、以上のような家庭科教育を研究対象として、テーマの設定から研究、論文完成まで2年をかけて深く丁寧に学びます。とくに家庭科教育のなかでも近年重視されている食生活教育や、関連する学校給食をテーマとした研究も行います。食べるという営みを教育の視点から分析・検討し、子どもたちの食の問題解決の一助となることを目指します。
家庭科教育学研究室ホームページでは、研究内容をより詳しくご説明しています。
卒業研究のテーマ
- 学習者の視点から見た家庭科教育のあり方
- 小学校低学年における給食中の食教育指導について
- 家庭科教育の実生活への結びつき
―家庭科を学び終えた人への調査を通して― - 子どもの食べ物の好き嫌いと友人関係の関連について
- 食べる・味わうを取り入れた栄養教育の提案
- 中学生の生活実態と心身の健康
- 競技生活と食生活との関連についての研究
―バレーボール部所属大学生の事例をもとに―
大学院修士論文テーマ
- 小学校家庭科における調理技能の習得とその学習効果
-生活に密着した小学校食教育カリキュラムへの提案- - 女子高校生の「居場所」についての研究
私の研究領域
多くの人が家庭科の思い出として語る調理実習では、いったい何を学んでいるのでしょうか?
料理は親から教われば十分だという考え方もあります。
一方で、家庭の教育力が低下する現在、食育の一環とて調理を学ぶ必要があるとも言われます。
日本の家庭科では、調理実習はグループで行います。
家庭科以外にもグループ学習の機会はありますが、調理技能という手を使い、人のふりを見ながら学ぶことが、他にはない学び方と言えるでしょう。
実際に小中高校の調理実習に足を運び、児童生徒が調理に向き合う様子を観察することから私の研究はスタートします。