埼玉大学は埼玉県の女性研究者・技術者が相互に交流し、女性研究者・技術者の活躍を推進するために、埼玉県 の5つの研究機関(環境科学国際センター、衛生研究所、産業技術総合センター、農業技術研究センター、がんセンタ ー臨床腫瘍研究所)とともに、2017年6月6日、「彩の国女性研究者ネットワーク」を立ち上げました。 埼玉大学ではこの「彩の国女性研究者ネットワーク」を県内企業、研究機関、大学等に拡大し、女性研究者・技術者 の活躍により、埼玉県地域全体のダイバーシティ推進を図りたいと考えています。そして、多様な視点と発想による研 究・技術開発のさらなる活性化を目指します。また、女性研究者・技術者や男女共同参画(ダイバーシティ推進)担当者 の方々と共に、男女を問わず子育て・介護などのライフイベントの中にある研究者・技術者が働きやすい環境づくりに 取り組みます。 さらに、このネットワークの活動を通して、研究者や技術者を目指す女子学生に多様なロールモデルやキャリアパス を示し、次世代研究者・技術者育成を促進したいと考えています。
ジェンダーギャップ指数(the Global Gender Gap Report 2020)が、153カ国中121位という状況からも、日本の女性を取り巻く課題は山積みです。こうした中、女性であるということが不利にならない社会、女性はもちろん次世代を担う若者が希望を持つことができる社会の実現のために、彩の国女性研究者ネットワークは連携し、知恵を出し合っていきます。この取組は、「女性の活躍」にとどまるものではなく、様々な性別の人々の多様性が大切にされるダイバーシティを前提とする、あらゆる人々が生きやすい社会の実現につながるはずです。
※女性研究者セミナーおよび連絡会議等への参加は義務ではありません。
本事業は、研究環境のダイバーシティを高め、優れた研究成果の創出につなげるため、各機関・地域の特色を踏まえた、女性研究者の活躍推進に向けた機関としての目標・行動計画を設定・公表することを要件とし、女性研究者のライフイベント及びワーク・ライフ・バランスに配慮した研究環境の整備や女性研究者の研究力向上のための取組、女性研究者の積極採用や研究中断、あるいは離職した女性研究者の復帰・復職支援及び女性研究者の上位職への積極登用に向けた取組を支援するものです。(文部科学省 2017)
※本学は科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ事業(特色型)」の平成29年度新規取組機関に選定されており、本事業の一部は、文部科学省の補助金により実施します。