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2018.10.29()更新

「平成30年度 彩の国女性研究者ネットワーク訪問セミナー~埼玉県産業技術総合センター~」を開催しました。

10月26日(金)、「彩の国女性研究者ネットワーク訪問セミナー」を開催しました。平成30年度第2回目となる今回は、川口市にある埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)を訪問しました。8名の学生が、産業技術支援機関の現場を見学しました。

セミナーは、初めに埼玉県産業技術総合センターの中村雅範センター長より、SAITECが製品開発、製品分析・測定のほか様々な技術支援を行い、産業の発展に日々取り組んでいること、そして職員の働き方の支援にも取り組んでいること等、SAITECについての理解を深めていただきたいとのご挨拶がありました。次に企画担当の宇野彰一担当部長よりSAITECの概要についての説明がありました。

SAITECの説明の後、参加者全員は施設見学を行いました。振動試験機、人工気候室、電波暗室、大型X線CT装置などの大型装置を間近で見て、学生たちからは多くの質問があがり職員の方々は、その都度丁寧に分かりやすく説明してくださいました。
      左:電波暗室(電波ノイズの量の測定など)右:大型X線CT装置の前で熱心に説明を聴く学生

                カラー3Dプリンターの説明と製品の紹介展示

後半は埼玉県で働く職員のためのWLBの各制度や職員採用試験について紹介していただきました。

初めに育児支援制度について、化学技術担当の伊藤幸希主任より、特例休憩時間や部分休業など子育て中に取得できる制度の説明がありました。次に、企画担当の大澤直幸技師及び電気・電子技術担当の岡﨑祥吾技師より、職員採用試験について説明がありました。近年は、試験方法が2種類あり、自分の希望する職種に合った試験を選んでみたら良いとアドバイスをいただきました。

続いて女性研究者のロールモデルとしてお話しくださったのは本学の卒業生でもある、埼玉県産業技術総合センター北部研究所の小島登貴子副所長です。

小島氏は食品分析、開発の研究に携わり、本学の分析センターにおいて小麦のNMR測定を行い、埼玉大学大学院にて博士号をお取りになりました。研究者の心得として、「地道にデータを取ること」「研究器具を大切に扱うこと」などを、学生にアドバイスしてくださいました。

参加した学生たちからは「たくさんの装置の使い方や仕組みを紹介してくれてよかった」「今まで考えていなかった分析方法を知ることができた」などの感想が寄せられ、大変貴重な経験になったようです。職員の皆様、本当にありがとうございました。