「ワクワクするモノを作る専門家になりたい」
理工学研究科 電気電子システム工学コース 塩田研究室 修士1年 (先端フォトニクス & 光波センシング)

自己紹介

Fig. 1 10円玉の0の部分の形状計測結果

電気電子システム工学コース、博士前期課程1年、韓国出身の留学生です。電気電子システム工学科・コースでは研究室毎に電気電子システム工学に関連した様々な分野の研究を行っていて、私は学部4年次から光干渉計を用いた3次元形状計測の研究を行っています。

光干渉計測技術は、光の波としての性質である干渉現象を用いた技術で、医療の検査装置や2016年話題となった重力波検出など幅広い分野で応用されています。塩田研究室ではこの技術を用いて、工場での製品検査時に花粉より小さい欠陥までも素早く測れる形状計測装置を開発しています。研究室での研究は、解き方と答えがあるテキストとは違って、先を走る研究者のファンになって論文や本等をとことん調べたり、研究室の先輩から教えて貰ったりしながら得られた知識が多いです。それらの知識を活かして積極的に実験方法を考え、装置を組み立て、試行錯誤を繰り返しながら動ける分、良い実験結果がみえてくると大きな喜びを感じられます。もちろん研究と勉強だけの生活ではなく、研究室のメンバーと飲み会やスポーツ等も楽しみながら充実した学校生活を送っています。

これまでの歩み

【ワクワクするモノを作る専門家になりたい】

中高校生の頃は電子機器と日本のゲームが好きで、ワクワクするモノを作るのに近い道はどこかと考えていて、自然に理系・工学・日本への留学を選択していました。大学入試までは電気電子工学と情報工学で専攻を決めるのに悩んでいたのですが、両方は関係していてどちらも理解したいと思ったので、まずハードとソフトの両方の技術を学べる電気電子システム工学を専攻として、情報工学基礎を副専攻として履修しました。大学院への進学を決めたのも高校生の頃で、研究環境が整っている大学の研究室で極めたい分野を深く掘り下げながら、ある分野の専門家になりたいと思っていました。

後輩へのメッセージ

【諦めずに、好きなことにチャレンジ】

工学は科学を人間生活に役立たせる学問であり、クリエイティブで、実用性の高い学問です。理系で好きな分野が見つかったら、もっと知りたい、もっと達成感を味わいたいという気持ちが高まって、きっとハマると思います。学問においては性別よりも目標まで頑張る人こそ活躍出来るものだと感じていて、男性も女性も個人の持つ些細なセンス;例えば、器用な手先だったり、細かい部分までの気配りだったり、最新情報と流行りに敏感なアンテナだったり…を理工学で活かせることが出来ると思います。学校の成績で才能の有無を判断し、好きなこと・やってみたいことを諦めるのではなく、一つずつチャレンジして乗り越えて行くことで、誰もが我が道と思える将来に近づけると思います。

 

2016年6月4日 HiGEPS女性科学者の芽セミナーでの発表内容を編集