REPORT

2017.01.26(木)更新

女性科学者の芽育成プログラム特別セミナーを開催しました。

3月11日(土)、放送大学埼玉学習センターで、男女共同参画室と大学院理工学研究科(JSTグローバルサイエンスキャンパスHiGEPS)の共催、放送大学埼玉学習センターと埼玉新聞社後援による女性科学者の芽育成プログラム特別セミナー【サイエンスへのお誘い:大学から女子中高生の皆さんへ】を開催しました。

セミナーの第1部は、【私の研究:緑茶によるがん予防からがん細胞の硬さへ】というタイトルで、本学の理工学研究科の女性教員、菅沼雅美教授に、これまでの歩み、研究の面白さ、ご自身の研究のこと等についてご講演いただきました。

動物実験に魅せられて研究の世界に踏み込まれた菅沼先生ですが、その後40年間カテキン茶の研究一筋に研究の道を邁進されました。そして、カテキンのがん予防効果、カテキンが細胞を硬くすることによってがんを予防するというメカニズムを明らかすることに成功されました。そしてそうしたこれまでの研究生活にまつわる興味深いエピソードをご紹介いただきました。講演が終わると高校生から一斉に鋭い質問が繰り出され、菅沼先生はその質問の高度な内容に感嘆しながら、一つ一つに丁寧に答えてくださいました。

セミナー第2部のトークセッションでは、放送大学および埼玉大学工学部、大学院理工学研究科で研究を行っている学生、院生5名の方々から中高生に向けて、自分の研究、研究生活、これまでの進路決定などが語られました。「自分の進路は自力で決めよう」、「たくさん悩んで、たくさん相談してください」「勉強と研究は異なります。大学に入って研究をしてみてください」「理系科目が苦手でも、学問として好きなら理系の道を選んでみてください」といったメッセージが送られました。女子中高生やその保護者等45名の方が参加され、熱心に耳を傾け、積極的な質問が寄せられた、あっという間の2時間半でした。

リーフレット seminar20170311.pdf

セミナー開講にあたっての堀田副学長からのメッセージ
菅沼教授の講演
トークセッションの様子