研究内容


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研究内容

【研究概要】

  私達は、分子内の磁気感受と電子スピン共鳴(ESR)を研究しています。光化学的に生成されたラジカル対システムを主に研究しており、スピンダイナミクスとスピン選択性化学反応との関係の理解を深めるため、常磁性光化学反応中間体の検出だけでなく、様々な過渡的な磁気手法(静磁場、パルス磁場、パルスラジオ波、パルスマイクロ波、任意波形発生装置パルス照射)を用いて電子スピンダイナミクスの操作にも挑戦しようとしています。
 私達は、比較的弱い磁場を正確に測定するための実験技術を改良し、データ解析の新しい方法を提案します。並行し、理論計算も進めています。ラジカル対のスピンダイナミクスは、最も基礎的ですが興味深い量子力学的ダイナミクスのうちの1つです。従って、スピンダイナミクスの化学反応への影響は、量子力学的コヒーレントダイナミクスが簡単に現れる顕著な例です。また、動物のナビゲーションを理解するため、生体分子システムの磁気感受にも興味があります。これまでの仮説では、ラジカル対の量子力学的スピンダイナミクスが地磁気の感受のもとと考えられています。これらの研究は、量子生物学と呼ばれるような分野において、量子物理学から生物学までの広範囲にわたり進められています。


研究紹介(PDF1枚)

2017年度活動報告
2016年度活動報告
2015年度活動報告
2014年度活動報告


【使用機器】
・パルス電子常磁性共鳴装置 ELEXSYS580 (埼玉大学分析支援センター)(通称エリー)


・パルス、定常磁場効果測定装置(埼玉大学理学部講義棟2階実験室)(通称セーラ)