研究概要

リボソームで合成されたタンパク質は、細胞内の適切な場所に移動し、他の小さな化合物あるいはタンパク質などの大きな生体物質と相互作用し、役割を果たし、分解されます。このような「タンパク質の一生」のどの段階においても、分子シャペロンと呼ばれるタンパク質は、他のタンパク質がその一生をつつがなく終えることができるように助けます。分子シャペロンは、細胞がストレスに曝されると、熱ショックタンパク質(HSP)として大量に合成されて、タンパク質の損傷(変性凝集)を防ぎ、損傷を受けたタンパク質が機能をもつ元の構造にもどるのを助けます。分子シャペロンは、がんを含む多様な病気に関与していることが明らかにされていますが、抗がん薬などの有望な分子標的になっています。私たちの研究室では、主にシアノバクテリアを用いて分子シャペロンの構造と機能に関する研究を行ってきました。教育面では、生化学・分子生物学分野の文献・情報を批判的に読み解いて理解し、応用力もある人材育成を目指しています。

トピックス

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2016年3月18~20日
第57回日本植物生理学会年会(岩手大学)で、口頭発表を行いました。詳しくはこちら
2016年3月10日
甲南大学理工学部生物学科にて、「シアノバクテリアの分子シャペロンHsp90、ClpB1、ClpB2及びDnaK/DnaJ/GrpE間の協調的シャペロン作用」というタイトルで、学科セミナーをしました。お招きくださった生理化学研究室の渡辺洋平先生と分子シャペロンClpBに関する情報交換をさせてもらいました。
2016年3月7日
来年度4年生の島村昌太君、田中徹士君、宮本悠里さんの卒研配属がきまりました。おめでとうございます。活躍を期待しています。
2016年3月5日
檜山哲夫先生(代謝学研究室元教授)の喜寿お祝い会が、張家大崎店で盛大に行われました。鈴木浩一先生(代謝学研究室元教授)や山口淳二北海道大学教授(檜山研究室の最初の卒研生)ら多くの皆さんが集い、会場は最初から最後まで笑顔と懐かしさにあふれていました。詳しくはこちら
2016年2月24日
分子生物学科社会人セミナー(分子生物学科就職関連セミナー第2回)。佐藤亜実さん(富士フイルムコンピューターシステム)
2016年2月16日
小松君、小田島さんが埼玉大学理学部分子生物学科の卒業論文発表会で発表しました。