センターの概要

1.設立の趣旨

生命理工学連携研究センターは、脳末梢科学研究センター(SUBSI)より引き継いだ研究資産を活用し、理工学研究科を中心とした学際的アプローチによる生命科学研究の推進をめざして2019年7月に発足した。
本センターは、埼玉大学内外における生命科学、生命工学、物質科学を始めとする広範な理学・工学分野において、分野横断的な連携・融合研究を目指す。また、産業界での応用研究と大学での基礎研究の連携の場を提供する。これらにより、多様な生命機能に関する基礎科学研究、そして関連解析技術の開発・応用を推進すると共に、各種疾患の原因解明、創薬、そして治療法開発への貢献をめざすものである。

2.研究部門

センター内に、以下の2つの研究部門を置き、研究活動を推進する。

① 生命機能研究部門

各種器官系における生命機能の制御機構に関する研究

② 生命科学関連技術開発部門

生命科学関連技術の開発・応用、生命機能の破綻に起因する各種疾患の病因解明と治療法、そして創薬への貢献を視野に入れた研究

3.期待される効果

これらの研究体制の確立を通し、埼玉大学における学際的、分野融合的研究が可能になる。これにより、脳神経系、内分泌系、発生・再生をはじめとする多様な生命機能の解明、生命科学研究を強力に推進する次世代新技術の開発、さらに疾病研究や創薬や新技術の開発が実現し、結果的に、学内資源の有効活用と研究力の向上、研究成果の社会への還元が期待される。また、分野融合型研究により広い視野を持った研究者、高度専門技術者など、今後多様な分野を担い活躍し得る人材の養成が期待される。