●β-グルカンとは??●
●研究内容●
@β-グルカンの量はオオムギの品種によって違うのか??
私の研究では、様々なオオムギ品種のβ-グルカン含量を調べています。まず、オオムギから取り出したβ-グルカンを酸によってグルコースに完全にバラバラにします。HPAEC-PADという方法で分析すると、このグルコースがどのくらいあるのか、つまりどのくらいβ-グルカンがあるのかわかります。β-グルカンが一番多い品種は一番少ない品種の10倍もあることがわかりました。
Aβ-グルカンはどうやってできるのか??
β-グルカンはβ-グルカン合成酵素のはたらきでUDP-グルコースという原料からつくられます。UDP-グルコースのグルコース部分が次々とつながりβ-グルカンになります。この酵素の遺伝子(CslF)が壊れたオオムギでは、β-グルカンがほとんど含まれていないことがわかりました。
BUDP-グルコースはオオムギの中にどれくらいあるのか??
Aで紹介したようにUDP-グルコースはβ-グルカンの原料です。オオムギをすりつぶしてUDP-グルコースを取り出し、HPLCという機械で量を測ります。
UDP-グルコースはスクロース合成酵素のはたらきでスクロースという原料からつくられます。スクロースはグルコースとフルクトースがつながってできています。スクロースのグルコース部分がUDPとつながりUDP-グルコースになります。