フローとストック

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本日のキーワード

ケインズ。SNA。ストックとフロー。付加価値。生産要素。GDP。最終生産物。固定資本減耗。「総」と「純」

本日の理解度チェック

  1. マクロ経済学が誕生したのはいつごろ?
  2. 埼玉大学図書館の蔵書数はストックかフローか?
  3. 日本のGDPは約何兆円? ← 必ず覚えておこう。
  4. 日本の人口は約何人?
  5. 「GDPは原材料費を二重計算しない。よって、社会全体の売買総額よりもGDPは少ない。」これどういう意味?
  6. 家事労働はGDPに計上される?
  7. 株取引はGDPに計上される?
  8. 「GDPとは1年間にその国で生み出された〔  〕の合計である。」空欄を埋めよ。
  9. ホームページ情報には間違いも多い。某社のHPにある右の記事の間違いを指摘せよ。→「ところでGDPって何か、正しく答えられる?」


本パート全体のイントロダクション

  1. 講義のねらい:本パートはGDPを理解することを中心とする。「GDPを身近なものにする」。 これが講義の目標である。

  2. 注意その1: パートのタイトルとして「マクロ経済学」と銘打っているが、通常のマクロ経済学のイントロ部分しかやらない。したがって、マクロ経済学で必ず取り上げられる「GDPはどのように決定されるのか」といった問題を本講義では取り扱わない。こうした問題を学ぶためには、学部選択必修科目のマクロ経済学を履修する必要がある。経済学科における応用的な科目を理解するためだけでなく、現在の経済問題を理解するのにも有益なので、将来の学科所属にかかわらずマクロ経済学の履修を強くお薦めする。

  3. 注意その2: 必修科目だからといって、単位取得が容易であるというわけではない。事実、昨年度の基本科目経済学では4分の1以上が不可となっている(無残)。言うまでもないが、入学は卒業を保証するものではない。毎回、復習を必ずするように。

  4. 注意その3: ノートを取ることのできない学生が増えつつある。大学生に言うべきことではないが、社会に出るための訓練としてノートを取るように!! 若干の言い訳付きで→ノートの取り方について

本パート全体の参考文献・参考HP

  1. マクロ経済学: 図書館で「マクロ経済学」とタイトルが付いている教科書の類を開いてみよう。 最初の方に付加価値とかGDPの説明が載っているものならば、ほとんどのものが参考になるはずだ。 自分のレベルにあったものを参考にしてもらいたい。外国の優れた教科書も多いが、GDPを説明している箇所は、日本のデータが掲載されているものの方がとっつきやすいと思う。

    a. から e. は、埼玉大学の図書館に所蔵されている1年生向けの代表的な教科書である。そのうち a. が平易でお薦め [ただし、第2版のNIの解説部分は不正確、GDPとGNPが混在している]。 e. は世界的に使われている有名な教科書である。日本向けに日本のデータも付記されている。本講義では扱わないが、勘定体系と産業連関表と呼ばれるものの知識がないとGDPやNIを正確に理解することはできない。これらに即した説明を含むものとして、f. と g. がある。いずれも1年生には難しいだろう。f. はマクロ経済学の理論的な概念とSNAとの関係も丁寧に説明している。分量はあるが、独習者向きに書かれているので、マクロ経済学を本格的に学んでみようという意欲的な者は f. にチャレンジするとよい。

    1. 吉川洋『マクロ経済学』岩波書店
    2. 中谷巌『入門マクロ経済学』日本評論社
    3. 福田慎一・照山博司『マクロ経済学・入門』有斐閣アルマ
    4. 伊藤元重『入門経済学』日本評論社
    5. マンキュー『入門篇 マクロ経済学T』東洋経済新報社
    6. 平沢典男『マクロ経済学基礎理論講義』有斐閣
    7. 井堀利宏『入門マクロ経済学』新世社

  2. SNA: 参考文献として以下のものをあげておくが、SNAについて詳しい知識は必要ない。c. はSNAだけを扱ったものではないが、種々の経済統計を概説したものとして便利である。なお、SNAに興味のあるものは2年次に経済統計の講義を履修するとよい。

    1. 作間逸雄編著『SNAがわかる経済統計』有斐閣アルマ
    2. 中村洋一『SNA統計入門』日本経済新聞社
    3. 長富祐一郎『どう読む経済指標』財経詳報社

  3. 経済辞典: 分からない語句は辞典(またはその分野のテキスト等)で調べる習慣をつけてもらいたい。1年生ならば a. が便利であろう。語句の調べ方については→ 分からない語句等の調べ方

    1. 『有斐閣 経済辞典』有斐閣
    2. 『経済学辞典』岩波書店

  4. 参考HP: 本講義を補足してくれる有益なHPをあげておく。なお、「理解度チェック」にあげておいたように、HPの情報には誤りも多いことを忘れないように。SNAについては経済計算の概念図や勘定体系の構造、それにエクセル形式のデータがダウンロードできる a. を参照されたい。SNAそのものの生データについては b. からも入手できる。日本経済の各種データを知りたければ、リンクが整理されている c. や d. も便利だろう。マクロ経済学の概要を眺めるには、親切に作られている e. の「マクロ経済学講義ノート」が参考になる。ケインズについては私が担当している経済学史のテキストである f. の103ページ以下を参照されたい。時代背景は参考になるだろう。

    1. 日本統計年鑑第3章
    2. 内閣府によるSNAの概要
    3. 内閣府のSNA
    4. 電猫
    5. 経済統計リンク集
    6. 熊本学園大学笹山ゼミナール
    7. 経済学史講義ノート(PDFファイル)


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