2004年度経済学史 参考文献
随時更新いたします。
- このページは言わば講義の舞台裏です。
講義の中で文献上の典拠はいちいちあげません(HP内でも)。
そこで講義ノートを作成するのに参考にした文献、
および配布した図表を借用させていいただいた文献をここに列挙しておきます
(ただし外国語文献、きわめて専門的な文献、雑誌論文は除いてあります)。
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比較的平易でみなさんが読んでも参考になるものに下線を付しておきました。
一冊でもいいですから、手にとってながめてみてもらえれば幸いです。
- 原典(引用は下記邦訳どおりではありません)
- プラトン、藤沢令夫訳『国家』岩波文庫
- アリストテレス、『政治学』、『ニコマコス倫理学』岩波全集版
- 『聖書』新改訳、いのちのことば社
- トマス・アクィナス、『神学大全』創文社版
- マキャヴェリ、『君主論』中央公論社、(『世界の名著第16巻』)中央公論社
- ホッブズ、水田洋訳『リヴァイアサン』岩波文庫
- トマス・マン、渡辺源次郎訳『外国貿易によるイングランドの財宝』東大出版会
- スチュアート、小林昇監訳『経済の原理』名古屋大学出版会
- ケネー、平田清明訳『経済表』岩波書店
- ケネー、島津亮二・菱山泉訳『ケネー全集第3巻』有斐閣
- アダム・スミス、水田洋訳『道徳感情論』筑摩書房
- アダム・スミス、大河内一男訳『国富論』中公文庫
- マルサス、永井義雄訳『人口論』中公文庫
- リカードウ、堀経夫訳『経済学原理』雄松堂版全集
- リスト、小林昇訳『経済学の国民的体系』岩波書店
- シュモラー、田村信一訳『国民経済、国民経済学および方法』日本経済評論社
- オウエン、「現下窮乏原因の一解明」(世界の名著続8巻)中央公論社
- マルクス、『資本論』(マルクス全集)大月書店
- レーニン、『帝国主義論』(レーニン全集)大月書店
- 山田盛太郎、『日本資本主義分析』岩波文庫
- ジェヴォンズ、小泉信三他訳『経済の理論』日本経済評論社
- マーシャル、永澤越郎訳『経済学原理』岩波ブックセンター信山社
- ピグー、気賀建三他訳『厚生経済学』東洋経済新報社
- ケインズ、塩野谷祐一訳『雇用・利子および貨幣の一般理論』東洋経済新報社
- 年表
- 『世界史年表』吉川弘文館他:
高校で世界史を履修していないものは、年表の購入をお薦めします。
高校生用のものならば600円ぐらいで買えるでしょう。
どこの出版社のものでもかまいません。
この講義以外でもきっと役立つはずです。
900円ぐらいだせば、歴史地図と年表が一緒になった世界史の資料集も入手できます(『総合世界史図表』第一学習社など)。こちらも便利です。
- 辞典
- 『経済学大辞典』東洋経済新報社:
全3巻から成る、日本最大の経済学の辞典です。掲載は大項目主義です。
第3巻が経済史と経済学史です。
講義の内容よりも詳しい解説となっていますので、より深く学習した人はチャレンジしてください。
- 『経済思想史辞典』丸善:
経済学者と経済学史上の主要な経済用語が解説されています。
説明が簡潔なので少々分かりにくいかもしれませんが、手ごろなのであげておきます。
上記の大辞典と合わせて、レファレンスに使って下さい。
- 藤井隆至編『日本史小百科:近代経済思想』東京堂出版:
時代順に学者、雑誌、論争を解説した大項目の辞典です。辞典形式になっていますが、日本の経済学がそれぞれの時代の課題に応えながら発展してきたことがよく分かります。読み物としても楽しめる本です。本講義では日本の経済学について詳しく取り上げられませんので、興味のある人はこのような書物で補って下さい。
- 経済学通史
- 「経済思想の歴史」
代表的な学派や経済学者を概観するのに便利なホームページです。また有益なリンクが沢山貼られています。
- 三土修平『経済学史』新世社:
本講義では数式を用いた説明はできるだけ避けるつもりです。
数学的な展開がないと物足りないという人には本書がお薦めです。
とはいえ、難しい数式は登場しません。
代表的な経済理論を、簡潔な数理モデルを使って解説している個性的なテキストです。
きわめてクリアな整理となっています。
新古典派がモデルのベースに置かれていますが、
マルクスも含めて他学派も中立的に扱っています。
- 若田部昌澄『経済学者たちの闘い』東洋経済新報社:
通史とは言えないかもしれませんが、副読本としてお薦めです。
現代の日本経済のトピックに関連させて過去の経済学者たちの苦闘を描き出し、
ついでにトンチンカンな現代のエコノミストたちを痛罵しています。
講義の範囲とはズレル部分が多いのですが、
読み物としてお薦めします。ともかく実に面白い。
経済学史の文献としてだけではなく、マクロ経済学や金融論を学んだ人ならば、その応用として読むこともできるでしょう。
- 古代ギリシャ・キリスト教の経済思想・政治から経済へ
- 有江大介『労働と正義:その経済学史的検討』創風社:
アリストテレス、トマス・アクィナスの解釈については、本書に多くを負っています。
経済思想史におけるアリストテレスの正義論の枠組みと、そこからの離脱という問題設定は興味深いものだと思います。専門書なのでみなさんにはやや難しいかもしれません。
- 田川建三『イエスという男』三一書房:
本講義では聖書の解釈には一切触れません。講義内容とはあまり関係ありませんが、イエスの時代の社会について有益な情報を含んでいるのであげておきます。歴史的な背景の中に新約聖書を置くことで、聖書編集者たちによって改竄される前のイエスの姿を描こうとする、たいへん面白い書物です。聖書がアホくさい説教集などではないことが、よく理解できるでしょう。
- 水田洋『社会思想小史』ミネルヴァ書房:
経済学も広い意味での社会思想の一部と捉える視点が必要です。本講義ではそのために、古代ギリシャや中世の思想まで遡りました。やや古いところもありますが、本書は社会思想史の教科書です。時代背景と思想とのつながりをたいへん分かりやすく解説しています。優れた教科書だと思います。特に、第3章「中世」、第4章「ルネサンスと宗教改革」、第5章「市民社会の成立」を読むことで、「政治から経済へ」のねらいがよく分かると思います。
- 川出良枝・山岡龍一『西洋政治思想史』:放送大学教育振興会
時間軸に沿った通史ではなく、トピックごとにまとめれているユニークな政治思想史の教科書です。マキャヴェリやホッブズに関連する箇所だけではなく、
「所有権」、「公共の利益」、「正義と善」の各章も本講義と密接に関連しています。みなさんでも十分読むことができると思います。
経済学と政治学が密接な関係にあることがよく分かると思います。
- 重商主義の経済思想
- 美濃口武雄『経済学説史』:創成社
マンについてはこの本が簡潔にまとめておりお薦めです。講義で使用した図もここからとったものです。
- 小林昇『経済学の形成時代』:未来社
人口論と貨幣論を軸にしながら、後期重商主義からスミスまでの代表的な経済学者を歴史順に取り上げた概説書です。学部生向けに平易な書き方をしているのでお薦めです。第3,4章がスチュアートに、第2章がヒュームにあてられています。
- 大森郁夫「新しい重商主義像を求めて」竹本・大森編『重商主義再考』日本経済評論社:
「重商主義」という概念の有効性自体が今日では問われています。
これまでの重商主義研究は様々な角度から批判にさらされています。
みなさんには難しいと思いますが、学説史研究のホットな雰囲気を伝える本書をあげておきます。興味のある人は、序章だけでなく他の章もながめてみて下さい。
- 重農主義の経済思想
- 根井雅弘『経済学の歴史』筑摩書房:
通史のところでもあげておいた文献の第一章です。
講義ではふれませんが、経済表の拡大再生産への展開についても平易な解説があります。
- 古典派経済学の成立
- 水田洋『アダム・スミス』:講談社学術文庫
伝記を中心にしながら、スミスの道徳論から芸術論まで易しく解説しています。たいへん読みやすいスミス入門書です。著者はわが国を代表する社会思想史研究者です。
- 羽鳥卓也他編『経済学史』:世界書院
第一章がアダム・スミスです。特に前半が『国富論』の形成過程の解説になっており、スミスの倫理学・法学の要点をうまく整理しています。手ごろな長さの概説ですので、第一章は容易に読破できるでしょう。
- 田中秀夫『原点探訪アダム・スミスの足跡』:法律文化社
時代背景に即しながら、スミスの理論や政策について解説されています。人名や重要な用語には欄外に解説が付されています。また多くの図版を用いることで、視覚的に時代の雰囲気に触れる工夫もされています。易しい言葉で書かれていますが、決してレベルは低くなく、たいへん優れたスミス入門かつ研究書と言えます。『国富論』や『道徳感情論』に手を出すのに気が引けている人も、本書の6章から8章までだけで結構ですから、ぜひ眺めてほしいものです。
- 古典派経済学の展開
- 吉沢芳樹「マルサスとリカードウ」(水田洋他編『経済思想史読本』収所):東洋経済新報社
経済理論がいかなる思想的背景の下に登場したかを知る上で優れています。
リカードウの賃金論の意図などが分かりやすく解説されています。
- 美濃口武雄「農業自由化をめぐるマルサスとリカードウ」(『経済学説史』所収):創成社
穀価の変動状況や、穀物法論争の時代背景とマルサス・リカードウの論争の内容を簡潔に紹介しています。
- 大西信隆『リカードウ新研究』:日本評論社
リカードウ『原理』のテキストに即した解説です。刊行されてからだいぶ経ちますが、入手可能な最も詳細なコメンタールだと思います。専門的に『原理』を読んでみようとする人向けですので、みなさんには難しいと思います。
- 歴史学派の経済思想
- 小林昇「フリードリッヒ・リスト」(水田洋他編『経済思想史読本』収所):東洋経済新報社
著者はわが国のリスト研究の第一人者です。
時代背景の中からリストの課題が何であったのかを描き出しています。
古典派から新古典派へと発展する経済学の潮流が、唯一絶対的なものでないことを
本論稿から読みとってもらえれば幸いです。
歴史学派が提起した問題は、今日の経済学を相対的に眺める上で重要な手掛を与えてくれる
ように思います。
- トマス・リハ『ドイツ政治経済学』:ミネルヴァ書房
新歴史学派と社会政策学会については本書を参考にしています。ドイツにおける経済学の発展を16世紀から現代まで概説したものです。網羅的な記述のため、各経済学者についての詳しい解説はありませんが、邦語で読める唯一のドイツ経済学の通史です。歴史学派だけではなく、ロマン主義の経済学への影響やキリスト教社会主義など、ドイツ的な経済学の特徴がまとめられています。
- 田村信一「社会政策の経済思想:G.シュモラー」(高哲男編『自由と秩序の経済思想史』:名古屋大学出版会
シュモラーについては本文献も参考にしました。経済学史のテキストですので、みなさんでも読みやすいと思います。シュモラーの歴史的・倫理的方法について分かりやすく解説されています。
- テッサ・モーリス・鈴木『日本の経済思想』:岩波書店
江戸時代から現代までの日本の経済学史です。簡潔な記述ですが、日本経済学史を概観するには便利です。金井延については本書を参考にしました。本講義では日本の経済学史については補足的に言及するだけですので、興味のある方は通読してみて下さい。経済学の発展が時代背景と切り離せいないことがよく分かるでしょう。日本経済史の知識があると面白く読めると思います。
- マルクス派の経済思想
- 小幡道昭「マルクス経済学」(伊藤誠編『経済学史』所収):有斐閣
『資本論』に関する解説書は山ほどあります。どれも似たり寄ったりの内容ですが、
経済理論の要点がコンパクトに収まっているので、これを挙げておきます。経済原論を学習する際には、本書のように『資本論』のあらすじを要約したものを読んでおくと良いと思います。
- 鈴木鴻一郎編『マルクス経済学講義』:青林書院新社
やや古いものですが、上のものよりもう少し詳しい『資本論』の解説として本書の第1篇をあげておきます。手ごろな長さの忠実な要約です。『金融資本論』、『帝国主義論』の要約も入っています。
- 新古典派経済学
- 荒川義章「新古典派経済学」(中村廣治他編『市場と反市場の経済思想』ミネルヴァ書房)
「新古典派経済学」といっても幅があります。講義で説明した新古典派経済学の方法と理念については本文献に依っています。テキストですので簡潔な記述になっていますが、分かりやすいと思います。
- 西村和雄『ミクロ経済学入門』:岩波書店
ミクロ経済学の入門書です。数式をできるだけ使わずに、グラフ中心で解説しています。経済学科の学生はミクロ経済学の基礎的な概要ぐらい頭に入れておかないと、他の講義の受講にも支障がでるはずです。数式を用いた議論が理解できない人でも、本書レベルのものは理解できるはずです。必ず勉強しておいて下さい。この本でもレベルが高いと感じる人は、倉沢資成『入門価格理論』日本評論社を読んで下さい。
- 三土修平『基礎経済学』:日本評論社
本書はマルクス経済学と一般均衡論との橋渡しをねらいとして書かれた教科書です。一般均衡論について講義で詳しく言及することができません。通常のミクロ経済学の教科書よりもはるかに易しく、エッジワースのボックス・ダイアグラムやパレート最適について解説してありますので、第5,6章だけでも読むことをお薦めします。個別の経済学者の解説はありませんが、学説史を意識した展開になっているので、近代経済学の発想の特徴がかえって分かりやすく把握できるでしょう。たいへん優れたテキストだと思います。
- 橋本昭一編著『マーシャル経済学』:ミネルヴァ書房
マーシャルに関する論文集です。やや専門的ですが、通常の意味での新古典派に収まらないマーシャル経済学の幅の広さが分かると思います。むしろ、その後の経済学が無視してとおりすぎていった部分こそ、マーシャルのおもしろさなのかもしれません。
- 井手口一夫『マーシャル』:日本経済新聞社
やや古いものですが、マーシャルの全体像を扱った解説書をあげておきます。
- ケインズ派の経済学
- 伊東光晴『ケインズ』:岩波文庫
ケインズの社会観や政治的姿勢と理論との関係を平易な言葉で説明しています。
『一般理論』がいかなる社会階級の利害にたったものであるかがよく分かります。
- 宮崎義一・伊東光晴『コメンタール:ケインズ一般理論』:日本評論社
『一般理論』のテキストに即した、懇切丁寧な解説です。
『一般理論』は難解ですので、原典にチャレンジしたい方は、本書を参考にしながら
読むことをお薦めします。
今日のマクロ経済学は、45度線から説くサミュエルソン流に整理されたものがほとんですが、
『一般理論』は総需要・総供給関数が最初の方で登場するので、ちょっとびっくりするかも
しれません。
- 平澤典男『マクロ経済学基礎理論講義』有斐閣:
非常に丁寧な(丁寧すぎるほどの)解説のあるマクロ経済学の教科書です。
ケインズの概説書ではありませんが、
新古典派とケインズ体系との理論的な相違が詳しく解説されています。
グラフや理論の連関を説明するチャートが多用された力作で、
マクロ経済学の理論をじっくり勉強したい方にお薦めです。
独学向きですので、N谷巌先生の『入門マクロ』で挫折した方は
こちらで再チャレンジするのも良いかもしれません。
1、2章は少々とっつきにくいと思われますので、ざっと眺めるだけでいいでしょう。
3章からじっくり読んでください。
- シュムペーターの経済学
- 八木紀一郎「ヨーゼフ・シュンペーター」(大田一廣他『経済思想史』名古屋大学出版会、所収):
「動態」・「企業者」・「新結合」といった基本的な考え方を理解するのに手ごろな分量の解説です。簡潔な書き方ながらも、『経済発展の理論』と『景気循環論』におけるシュムペーターの議論のエッセンスをうまく整理しています。
- 伊達邦春他『シュンペーター経済発展の理論』:有斐閣
『経済発展の理論』は当時の利子を巡る論争を前提に書かれていますから、いきなり原典にあたると難しいかもしれません。本書は『経済発展の理論』の詳細な概説書です。理論的な背景についても解説があるので、原典にチャレンジする前に一読しておくとよいでしょう。『景気循環論』についても簡単な要約が付されています。
- テーマ史
- 西沢保他編『経済政策思想史』有斐閣:
経済理論はある政策を正当化するために発展してきたという側面があります。
それゆえ、学説の歴史を把握するためには、どのような政策を主張していたのかを
知ることが必要不可欠です。
本書は経済政策に着目したユニークな通史です。
本講義でも各所で利用します。
参考文献として指定しておきます。
やや難しいかもしれませんが、講義で説明した部分は理解できると思います。
- 池上惇『財政思想史』有斐閣:
財政をどう見るかは、市場の見方の裏返しのようなところがあります。
したがって、本講義の中でも財政思想史を解説すべきなのかもしれません。
しかし、時間がないので、経済学者の財政思想についてはごく簡単にしか言及できません。
詳しく知りたい人は、スミスから現代までの財政思想の歴史を取り上げた
本書で補ってください。
やや高度かもしれませんが、公務員試験の勉強にも役立つと思います。
- 馬渡尚憲『経済学のメソドロジー』日本評論社:
学説を成り立たせている方法が相違していると、
分析対象、分析手法、結論が全く異なってきます。
本書は、経済学の方法がどのように歴史的に発展し、
様々な経済学の系譜を生み出したきたかを、
内容は結構高級ですが、平易な言葉で説明していますので、
みなさんでも十分読めると思います。
著者は私の大学院時代の先生です。
- 八木紀一郎『近代日本の社会経済学』筑摩書房:
私の能力と時間的制約があるために、残念ながら本講義では日本の経済学について、ごく簡単にしか言及することができません。予備知識がない人にはやや難しいかもしれませんが、日本の経済学の発展に興味のある人は本書にチャレンジしてください。たいへん面白い本です。 経済学という切り口を通して、日本の近代像が浮かび上がってくるはずです。日本における経済学の発展というだけではなく、主流の経済学の相対化という視点が貫かれています。日本経済史や日本政治史などとも関連する著作です。
- 中谷猛他編『概説西洋政治思想史』ミネルヴァ書房:
本講義では政治思想に詳しく言及することはありませんが、
政治思想の歴史を学ぶことは、経済思想の背景を学ぶことにもなります。
各編の冒頭に書かれている「概説」の部分を読むだけでも、
政治思想の大まかな流れが理解できると思います。
意欲的な教科書ですので、社会思想に興味のある人にはお薦めの概説書です。
- 川出良枝・山岡龍一『西洋政治思想史』放送大学教育振興会:
講義ノートを作成するうえで参考にいたしました。
時間軸に沿った通史ではなく、トピックごとにまとめれているユニークな政治思想史です。
ややレベルが高いので、若干の予備知識が必要でしょうが、
政治思想に興味のある方にはお勧めです。
「所有権」、「公共の利益」、「正義と善」の各章は本講義とも密接に関連していますので、
みなさんでも十分読むことができると思います。
経済学と政治学が密接な関係にあることがよく分かると思います。
最後になりましたが、引用・参照させていただいた著者・訳者の方々に御礼申し上げるとともに、
出典を明記せずに引用している場合があることをお詫びしておきます。