はじめに (香川大学集中講義)
講義の概要
- 経済学史の対象は経済学の歴史である。経済の歴史を対象とする経済史ではないので、間違えないように。対象とする範囲は古代ギリシャから現代までであるが、中心となるのは18世紀以降の欧米経済学である。
- 経済学の原典に少しでも触れてもらえるように抜粋資料を用いる。原典には難解なものも多いが、労を厭わず資料には必ず目を通してもらいたい。
- 単位認定は主に期末試験で行うが、簡単なレポートも課す予定である。
なお、レポートと試験の得点のウェイトについては後ほど詳しく説明する。
- 中学生レベルの西洋史の知識を前提に講義を進めるつもりであるが、
高校で世界史を未履修のものには部分的には分かりにくいところがあるかもしれない。
分かりにくいものは、質問してもらいた。
また、イギリス史の講義ノートもある程度参考になるであろう(特に「イギリス史概観1・2」、「工業化」、「宗教改革」、「経済的自由主義」には目を通しておくとよいだろう)。
受講上の注意
- 飲食・喫煙・私語は禁止。携帯電話や時計のアラームは鳴らさないように。
- 水田洋他編『経済思想史読本』を教科書として使用する。最初の2日間ぐらいは不要であるが、それ以後は毎日持ってくるように。
- 配布するプリントを一人で2枚とらないように(ただし、講義終了後に残部を持ち帰るのはかまわない)。プリントには通し番号をふっておかないから、各自で混乱しないようにタイトルやページ番号を付して整理しておくように。
- HPの内容は簡潔であるから、出席していなければ理解は困難であろう。
欠席した場合は、友人のノートなどで講義の内容をチェックしておくように。
- 時間をかける必要はないが、復習は毎日必ずするように。
10分から20分程度程度ノートを見直すだけで十分である。
- 分からない点は講義終了後などに遠慮なく質問してもらいたい。
質問はメイルでも受け付けるが、集中講義期間中にはメイルが確認できない日もあるので、回答まで2,3日かかることもありうる。そのつもりでいてほしい。講義開始前でも質問を受け付ける。
- 教科書だけでなく「参考文献」欄にあげておいた文献に積極的にアクセス
することを期待している。
- 復習に役立つように、「理解度チェック」と「試験の傾向と対策」の時間を何回か設ける。その中で試験問題の傾向や採点方針を解説する。有効に活用してもらいたい。