PG長からのメッセージ
地球環境における科学技術の応用と融合プログラム(以下、融合PG)」は2022(令和4)年度の大学院理工学研究科の改組により専攻共通の教育プログラムとして発足しました。融合PGの母体は1995(平成7)年度に学部を持たない我が国初の独立専攻である「環境制御工学専攻」に遡ります。
この間1997(平成9)年に気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議(COP3)や2010(平成12)年に生物多様性条約締約国会議(COP10)が我が国で開催され持続可能な開発について世界の方向が定まり、
温暖化対策や自然生態系の保護により未来世代の利益を守ることに力を入れました。しかし地球環境の破壊はなおも続き、取組みは不十分であることが明白になりました。そして2015年9月の国連持続可能開発サミットにおいて「持続可能な
開発を目指す広範囲な目標:SDGs」が定められ12月には「2020年以降の気候変動問題に関する国際的な枠組み条約:パリ協定(COP21)」も締結しました。環境問題をテーマにした本学の研究・教育も工学中心でしたが、広い視野から様々な社
会の課題解決法を探ることを念頭に理学のみならず教育学・経済学で扱う学問も取り入れ、どの出身の人でも取り組めるカリキュラムになりました。融合PGは国内外から国際色豊かな学生が所属し、今年もSDGsへの貢献に関心の高い方の入学を歓迎します。
最後に新型コロナ(COVID-19)感染の拡大やロシアのウクライナ侵攻による環境破壊はとても深刻であり、問題の収束・解決を願ってやみません。(融合PG長・藤野 毅)
SDGsの項目間の関係および発展途上国の子供達 |
令和6年3月25日(月)に融合PGの修了証書授与式を行いました。1期生10名が修士(工学)の学位を取得されました。 (式は環境制御システムコース(2名)、環境共生学科(1名)、環境科学・社会基盤コース(3名)と共に行われました) |
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