光合成の環境応答の分子生物学
光合成生物は、刻々と変動する環境のなかで生命活動を維持するために、さまざまな適応手段を発達させています。光が強いときや弱いとき、温度が上がったり下がったりするときに、その環境に合わせて光合成機能を最適化するとともに、環境変化によって生じるストレス傷害を回避する機構がはたらきます。そのために光合成生物は、環境の変化を検知し、その情報を伝達して、特定の遺伝子の発現を転写レベル、翻訳および翻訳後レベルで高度に制御しています。当研究室では、シアノバクテリアという光合成生物を用いて、環境応答に関わる遺伝子の発現調節のメカニズムや遺伝子産物の機能を研究しています。

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