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2019.11.21(木)更新

第3回 彩の国女性研究者ネットワークシンポジウムを開催しました!

11月15日(金)、本学総合研究棟シアター教室において、「第3回 彩の国女性研究者ネットワークシンポジウム ~埼玉県の女性研究者・技術者の活躍推進と次世代育成に向けて~」を開催しました。

「彩の国 女性研究者ネットワーク」とは、ネットワーク参画機関が相互に協力・連携して、女性研究者・技術者が活躍しやすい環境作りに寄与することを目的として、平成29年度に立ち上げたネットワークです。

シンポジウムには、本学教職員・学生を始め、同ネットワーク参画機関の方々、他大学、民間機関・公的機関の方々等、合わせて174名の方が参加されました。

写真1【満員となったシンポジウム会場】

 山口宏樹学長の開会挨拶、国立研究開発法人科学技術振興機構プログラム主管の山村康子氏の来賓挨拶に続き、学長特別賞「みずき賞」の授与、そして、本年度みずき賞を受賞された理工学研究科荒木稚子准教授のスピーチが行われました。

※「みずき賞」は、教育研究活動に顕著な功績を残し、かつ女性研究リーダーとして活躍する自然科学系の女性研究者を学長が表彰するものです。

写真2【山口学長と「みずき賞」を授与された荒木准教授】

 続く第1部では、「研究機関と研究技術開発紹介~学生の進路選択・就職活動についてのアドバイス~」と題し、彩の国女性研究者ネットワーク参画機関の中から、日本信号株式会社、公立大学法人埼玉県立大学、株式会社井口一世、株式会社フェニックスエンジニアリング、ボッシュ株式会社、日本ピストンリング株式会社(発表順)研究者・技術者の方々にご登壇いただき、機関の紹介、研究者・技術者としての働き方や研究内容などについてお話いただきました。会場の皆さまは、様々な分野で研究・技術開発に取り組む方々の発表に、熱心に耳を傾けていました。特に、第一線で活躍する女性研究者・技術者の、自らの仕事と家庭の両立方法のご報告は、学生の皆さまにとって、進路を考える上での貴重な機会となったようです。発表の後のパネルディスカッションでは、「孫を育てる世代になり、子どもから孫を預かってほしいと言われた際の本音について聞かせて欲しい」など、フロアから多数の質問が寄せられました。

写真3【第一部のパネルディスカッションの様子】

 第1部終了後には、ラウンジにてコーヒーブレイク&ポスターセッションが行われました。ポスターセッションでは、若手研究者が最新の研究成果を発表しました。コーヒーや紅茶を飲みながら、リラックスした雰囲気の中、発表者は、様々な質問に熱心に答えていました。

写真4【ポスターセッションの様子】

 第2部では、「女性研究者・技術者の管理職への道」をテーマに、彩の国女性研究者ネットワークに参画するマレリ株式会社、日本信号株式会社、公立大学法人埼玉県立大学、埼玉大学理工学研究科にて、管理職として活躍する女性の方々にご登壇いただきました。最初に、モデレータの埼玉大学日原氏より、日本の研究機関や企業における管理職の女性比率の低さの現状説明、「現在管理職に就いている女性はどのように上位職へと昇任していったか?女性管理職への支援策は?」等、本セッションのテーマの説明がありました。続いて、各登壇者より、管理職としての経験や課題についての発表が行われました。

「常に悩みながらも、周囲に協力をしてもらったからこそ30年以上の経験を積むことができた」、「相談できる先輩がいた」「他社のロールモデルと交流しながら、憧れの気持ちを持ち続けた」等、様々な体験が語られました。

続くパネルディスカッションでは、「管理職を固辞する女性たちが多い中、管理職へと挑戦する女性を支援していくにはどうしたら良いか」等、様々な質問が上がりました。登壇者の方々は、皆、それぞれに苦労を重ねながら活躍しているお話に、フロアの皆さまは熱心に聞き入っていました。

写真5【第2部のパネルディスカッションの様子】

写真6【登壇者全員の記念撮影】

 彩の国女性研究者ネットワークには、現在21の機関が参画しています。今回より、主催「彩の国女性研究者ネットワーク」、共催「埼玉大学」とし、各機関の研究者・技術者の方々には、昨年にも増してご協力をいただきました。

ご来場いただきました皆様、ご協力をいただきました皆様、誠にありがとうございました。