REPORT
2021.12.06(月)更新
11月19日(金)、「第5回彩の国女性研究者ネットワークシンポジウム」を開催しました。今年度は「Withコロナ時代の働き方を考える――ワーク・ライフ支援制度の活用に向けて」をテーマに、オンラインでの開催ということもあり、本学教職員・学生を始め、彩の国女性研究者ネットワーク参画機関の方々、他大学、民間機構・公的機関の方々等、125名の方が参加されました。
※彩の国女性研究者ネットワークとは、ネットワーク参画機関が相互に協力・連携して、女性研究者・技術者が活躍しやすい環境づくりに寄与することを目的として、平成29年度に立ち上げたネットワークです。
坂井貴文学長の開会挨拶に続き、田代副学長(ダイバーシティ推進・キャンパス環境改善担当)より、本シンポジウムの意義や当ネットワークの趣旨についてご説明いただきました。
基調講演では、「これからの働き方を考える-自律的なキャリアとワーク・ライフ・バランス」と題して、法政大学キャリアデザイン学部教授 武石 恵美子 氏にご登壇いただき、社会構造の変化やワーク・ライフ・バランス支援の変遷などについて説明があり、自身のキャリア形成のためにどのようにワーク・ライフ・バランス支援制度を活用するかといった視点が重要であることや、多様性の拡張によってより自律的なキャリア開発が必要になることについてお話しいただきました。
パネルディスカッションでは、株式会社井口一世生産技術部 齋藤梨奈氏、ボッシュ株式会社人事部門人事企画部ゼネラルマネージャー 金子高広氏、埼玉県立大学看護学科助教 吉村基宜氏、埼玉大学総務部人事課 牧ちひろ氏、同大学経済学部(金井ゼミ) 真石恵利氏・岡野しずき氏(発表順)にご登壇いただき、機関紹介やワーク・ライフ・バランス支援の取組み、ご自身の育児休業取得の体験などについてお話しいただきました。
引き続き、トークセッションが行われ、モデレーターの大学院人文社会科学研究科 金井郁教授からマルチスキルワーカーの育成方法、従業員の兼業・副業についての企業側のメリットや制度設計、育児休業を取得することによって自身のキャリアをどのように捉え直したかについてなど、各登壇者にご意見を伺いました。
シンポジウム終了後のアンケートでは、参加者からは「実際の育休取得者の話を聞けたり、様々な立場からの話が聞けて面白かった」「自立的なキャリアを築くために制度をどのようにしていくのか、一人一人が考えなければならないと感じた」といった感想が寄せられ、参加者の満足度の高いシンポジウムとなりました。
彩の国女性研究者ネットワークには、現在21の機関が参画しており、本シンポジウム開催にあたり各機関の研究者・技術者の方々にご協力いただきました。
ご参加いただきました皆様、ご協力をいただきました皆様、誠にありがとうございました。