REPORT
2019.10.07(月)更新
令和元年9月24日(火)、理化学研究所和光キャンパスにて、彩の国女性研究者ネットワーク訪問セミナーを開催しました。当日は、芝浦工業大学、埼玉県立大学、埼玉大学から18名の学部生・大学院生の参加がありました。
最初に、理化学研究所小谷元子理事のご挨拶があり、続いて、足立研究人事課長から、理研の概要についての説明がありました。理研では、職員の約2割が外国人であり、女性研究者育成にも力を入れて取り組んできたこと、現在もグローバル化を進めている点などの説明がありました。また、理研と埼玉大学との連携は古く、わが国初の連携大学院として設置されたのは今から30年前で、研究所と大学とが共に協力して若手研究者の育成を行う先駆けとなってきたとの話がありました。
研究室見学では、まず、今本細胞核機能研究室を訪問しました。今本先生がなぜ今の研究に至ったか、大学院生の頃に恩師の岡田先生の研究室の扉をたたいたこと、「火消し遺伝子」を見つけ世に発表したことなど、先生のご研究内容とともに、研究者となった経緯 についてお話しくださいました。そして、「自由な発想で研究を進め、うまい問いかけをするといい答えが返ってくる」と、学生たちに研究のコツについて教えてくださいました。
次に訪れたのが、金有洙先生のKim表面界面科学研究室です。針で物質の表面を見て性質を調べるご研究をされていること等、先生のご研究内容についてのご説明の後、研究にとってのダイバーシティの重要性についてもお話くださいました。先生のメンバーの半分が外国人で、女性も半分在籍しており、研究室では、意図的に多様な背景の人を集めて、多様な発想を大切にしているとのことです。その後、2班に分かれ、実験室で、特殊な顕微鏡を前に、研究員の方から、実際の研究についての説明がありました。
参加した学生達は、熱心に先生方の話に耳を傾け、「1回の計測にどのくらいの時間がかかるのか。」「今は何を計測しているのか」「どうやったら研究室に入ることが可能か」など、様々な質問をしていました。
参加者からは、「大変勉強になった」「研究内容から研究環境など、幅広く話を聞くことができた」「実際の実験装置を使用しているところを見ることができた」「大学院進学を前提に頑張りたい」などの感想が寄せられました。
ご参加いただいたみなさま、理化学研究所のみなさま、ありがとうございました。