埼玉大学

ダイバーシティ推進センターCenter for Gender, Diversity and Inclusion

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彩の国女性研究者・技術者ネットワーク 運営委員会・担当者連絡会

NEWS

  令和7年度彩の国女性研究者・技術者ネットワーク運営委員会・担当者連絡会を埼玉大学にて実施しました。新規参画機関が昨年度6機関増えたこともあり、また日本ピストンリング株式会社、日清紡マイクロデバイス株式会社にご登壇いただく形で開催が実現したシンポジウム「Women in manufacturing(製造業における女性)―日本における活躍の状況とその課題―」の反響が大きかったことも影響してか、この日の担当者連絡会へも多数の参加がありました。ネットワーク発足以降、継続的な交流があるため、打ち解けた雰囲気のなか各機関で実務にあたる参加者同士で活発な議論が交わされました。

  ここ数年、企業をはじめとする県内の各機関においても人事課やダイバーシティ推進室、それに準ずる部署が中心となって組織内で女性活躍を支える取組みが本格化しています。その際、「技術を扱う」という共通点のある企業や研究所、大学等ではどのような取組みがなされているのか、それらを参考にしたいという想いが、こうした場への参加動機として共通するようでした。

  担当者連絡会では北田センター長の挨拶の後、自己紹介を行い、ネットワークの今年度の具体的取組みとして埼玉大学学部授業内での学生との交流イベントの提案をさせていただきました。また、当日はご欠席であった埼玉医科大学の取組みについても事前にご案内いただいた内容を担当者連絡会内でご報告させていただきました。後半は埼玉大学の「全ての人が過ごしやすいトイレプロジェクト」について紹介した後、「半径2メートル以内で(つまり身近なことで)、見直すと働きやすくなることはなにか?」をテーマに、ダイバーシティ推進センターの教員も加わるかたちでグループディスカッションを行ないました。

  グループディスカッションの全体共有では、「健康経営」の文脈で女性休養室の整備に注目が高まっていることや、食堂・カフェテリアでの栄養情報の積極的提供、さらには組織内の男女比が短期間で大幅に変わることが想定される状況での設備上の課題について、各機関の個別事情もふまえて議論することができました。特に民間企業はこうした取組みにスピーディーに取り組んでいる様子が分かり、産学官でこうした情報の共有がなされることの意義を感じました。

  引き続き、参画機関のみなさまと議論を深め、女性研究者・技術者を後押しする社会の実現を目指していきたいと思います。ご参加いただいた参画機関のみなさま、貴重な意見をお聞かせいただき誠にありがとうございました。