成果報告RESULT

2022年度 成果報告

【著書】

劉志偉(2022)
『学習経験者の視点から見た日本語教育文法-ニア・ネイティブレベルを目指すために-』日中言語文化出版社(2022年6月)

青木博史・岡﨑友子・小木曽智信編(2022)
『コーパスによる日本語史研究―中古・中世編―』ひつじ書房。分担執筆(担当箇所):①池上尚「中古・中世前期における「ココロヨシ」「ココチヨシ」とその類義表現」/②〈解説〉池上尚「『日本語歴史コーパス 鎌倉時代編Ⅰ説話・随筆』解説」/③〈解説〉鴻野知暁・池上尚「『日本語歴史コーパス 鎌倉時代編Ⅱ日記・紀行』解説」(2022年10月)

【論文】

池上尚(2022)
「近世における心身の快・不快表現―大蔵流狂言を中心に―」『国文学研究』197, pp.28-39, 早稲田大学国文学会(2022年11月)

磯田静菜
「学部留学生に対する授業課題添削支援システムの構築に関する提案-個別事例を手掛かりに-」『さいたま言語研究』第7号

井上直美
「「~てよこす」の意味・機能-ぞんざいな印象の正体-」『日本語/日本語教育研究』13号,pp.19-34,日本語/日本語教育研究会,2022年5月

井上直美
「「~ておくれ」の意味・機能とその関連表現について」『日本アジア研究』20号,pp.103-123,埼玉大学大学院人文社会科学研究科,2023年3月

井上直美
「「~てしかるべき」の意味・機能」『埼玉大学日本語教育センター紀要』17号,pp.9-21,埼玉大学日本語教育センター,2023年3月

王鑫
「複合名詞の語構成-「自動詞連用形+名詞」型複合名詞を例に-」『筑波日本語研究』第26号, 筑波大学日本語学研究室

王鑫
「関与現代日語『動詞連用形+名詞』型複合名詞の構詞」『高等日語教育』10,外語教学与研究出版社

川野靖子
「動詞「満つ・満たす」の格体制―上代から中世まで―」『埼玉大学紀要(教養学部)』58-2, pp. 33-55, 2023年3月

金厚仁
「韓国の若者言葉に見られる日本語表現に関する一考察-世代別アンケート調査結果に基づいて-」『さいたま言語研究』第7号

後藤隆幸
「「チャンス」と「機会」-なぜ「感染のチャンス」と言えないのか-」『さいたま言語研究』第7号

近藤芙由
「指示詞使用における指示対象の後置現象-実用的後置と修辞的後置を中心に-」『さいたま言語研究』第7号

杜赫・鮮于媚(2023)
「中国人日本語学習者を対象とした撥音の知覚と生成分析-日本に在住している年少者中国語母語話者を対象に-」『さいたま言語研究』第7号,pp. 34‐50. 2023年3月31日

牛雨薇
「慣用表現の使用頻度に関する一考察-日中母語話者の認識の比較を通じて-」『さいたま言語研究』第7号

藤本珠笛(2023)
「複数形接尾辞「ら」「ども」の使い分けに関する一考察-BCCWJデータを用いて-」『さいたま言語研究』第7号

馬若君・鮮于媚 (2023)
「日本語学習者の言語学習ストラテジーと音声評価の分析-上級レベルの中国語母語話者を対象に-」『さいたま言語研究』第7号,pp. 51-63,2023年3月31日

松本匡史(2023)
「ノカモシレナイについての一考察-JCK 作文コーパスの使用実態から-」『日本アジア研究』20,pp.91−102,埼玉大学大学院人文社会科学研究科(2023年3月)

望月雅美(2023)
「日本語学習者は自他動詞文をどのように受容するか-母語話者との比較調査の試み-」『日本アジア研究』第 20 号(2023年3月)

望月雅美(2023)
「有対自他動詞の意味的理解を促す試み-自他動詞学習への一提案-」『埼玉大学日本語教育センター紀要』第17号(2023年3月)

李ケイ然・後藤隆幸
「2022年度日本語教育実習報告-千駄ヶ谷日本語学校での気づきと成長-』『さいたま言語研究』第7号

劉志偉(2022)
「慣用表現学習上の問題点について―中国語の慣用表現を受けての日本語「産出困難」 も視野にいれて―」『埼玉大学紀要(教養学部)』58-1,pp.163-179,査読なし,埼玉大学教養学部

劉志偉(2022)
「中国語を母語とする上級以上の学習者にとって必要な「漢字語彙」とは何か―学習メモを手がかり―」漢字・日本語教育研究助成報告書『漢字・日本語教育研究』9,pp.26-43,公益財団法人日本漢字能力検定協会(2022年7月)

劉志偉(2023)
「学習過程における「モヤモヤ感」について」『日本語文法』23-1,pp.20-36,査読あり,日本語文法学会(2023年3月)

劉志偉(2023)
「コロナ禍における教育活動と研究活動を振り返る―教育活動・国際交流・研究会運営等の事例を手掛かりに―」『言語の研究』11,pp.-,(2023年3月,実践報告)

【学会発表等】

浅原正幸・池上尚・鈴木泰・市村太郎・近藤明日子・加藤祥・山崎誠(2022)
「分類語彙表番号を付与した『日本語歴史コーパス』データ」日本語学会2022年度春季大会(2022年5月14日)

井上直美
「日本語教科書での「~ていく」の時間的用法について」2022年日本語の誤用及び第二言語習得研究国際シンポジウム,2022年8月1日,オンライン開催

井上直美
「現代日本語における「~ておくれ」の意味・機能と関連形式について」第十三届汉日对比语言学研讨会,2022年8月20日,オンライン開催

井上直美
「歴史的回想を表す「~ていった」について」さいたま言語研究会2022年度研究大会,2022年12月3日,埼玉大学:ハイブリッド開催

王鑫
「『VN』型複合名詞と『NV』型複合名詞における構成要素の結合関係の相違」第十三届漢日対比語言学研究会,オンライン,2022.8

金井勇人
「伝わる文章の裏ワザ-その日本語,あと一工夫してみませんか-(第2回)」経団連事業サービス社内広報センター,2022.08

後藤隆幸
「日本語の「チャンス・機会」と中国語“机会”に関する一考察-名詞コロケーションに着目して-」中国語話者のための日本語教育研究会,9月10日

後藤隆幸
「「日本に行くチャンスがあったら,ぜひ行ってみたいです」はなぜ大げさなのか」2022年度 日本語教育と日本語学研究国際シンポジウム,10月29日

近藤芙由
「指示詞コソアの後方照応」さいたま言語研究会,2022年度研究大会

杜赫・鮮于媚
「中国語を母語とする日本語学習者の撥音の知覚と生成について-前後母音が広母音と狭母音による難易度の差について-」東京音声研究会,2022年12月3日

鮮于媚
「日本語の発音授業を作ることについて」東京音声研究会,2023年1月28日

尾藤眞裕
「怖い人か怖がる人か-「~がる」が名詞を修飾する場合に限定して-」第13回漢日対比語言学研討会(2022年8月20日)

尾藤眞裕
「連体修飾における接尾辞「がる」の振る舞いに関する一考察―「執着義」以外の場合に焦点を当てて―」日語教育与日本学研究国際検討会(2022年10月29日)

藤本珠笛
「複数を表す接尾辞「ら」「ども」の使い分けに関する一考察」漢日対比語言学研討会,2022年8月20日・21日

藤本珠笛
「BCCWJにおける複数形接尾辞「がた」の使用実態について」教育部外語教学指導委員会日語分委員会・中国日語教学研究会上海分会,2022年10月29日・30日

馬若君・鮮于媚
「中国語母語話者の日本語の発音学習の実態とその多様性に関する研究-初対面会話の内省調査と学習ストラテジーを中心に-」東京音声研究会,2022年12月3日

松本匡史
「カモシレナイとノカモシレナイの使い分けについて」日中対照言語学会 第46回大会及び2022年日中対照言語研究国際シンポジウム,2022年5月15日

松本匡史
「カモシレナイとノカモシレナイの違いについて」日本語/日本語教育研究会 第14回研究大会(2022年10月2日)

松本匡史
「モダリティ形式に前置する形式名詞ノの有無の難しさについて」2022年日语教育与日本学研究国际研讨(2022年10月29日)

劉志偉
「「~て」の体系的な提示に関する一提案」2022年度日本語教育と日本学研究国際シンポジウム,2022年10月29~30日,特別講演

劉志偉
「マイナス要素を伴う文型「~と相俟って~」について」第13回漢日対比語言研究会,2022年8月20日~21日,山東大学(オンライン)

劉志偉
「学習者の視点から見た書き言葉の勉強のしかたについて-企画主旨の紹介を兼ねて-」国際シンポジウム「学術論文としての書き言葉の能力はいかにしてレベルアップできるか-日本語学習の経験者からの提言-」2023年1月27日,埼玉大学

劉志偉
「コロナ禍における教育活動と研究活動を振り返る-教育活動・国際交流・研究会運営等の事例を手がかりに-」国際シンポジウム「新型コロナウィルス禍における言語教育と言語研究」2023年3月11日(東京都立大学オンライン開催)

梁雲鵬
「文型「〜てはじめて〜」に関する一考察-「〜てからはじめて〜」「〜てみてはじめて〜」との比較を通じて-」さいたま言語研究会,2022/12/03

Lae Lae Htun・鮮于媚
「インタラクティブな場面における日本語の感情表現の韻律特徴の調査-「ん」を用いた感情表現について-」東京音声研究会,2022年12月3日

Lae Lae Htun・Tetsuya SHIMAMURA・Mee SONU
「Prosodic Features of Japanese Emotional Expressions using One-word utterance“n”-Results of a preliminary survey by native Japanese speakers-」日本音響学会音声コミュニケーション研究会資料,Vol.3, No.2, SC-2023-9 pp.13-18. 

【受賞】

井上直美
2022年 日本語の誤用及び第二言語習得研究国際シンポジウム ドクターフォーラム優秀発表賞,「日本語教科書での「~ていく」の時間的用法について」

井上直美
埼玉大学 令和4年度10月期学生表彰

尾藤眞裕
2022年度「けやき賞」

尾藤眞裕
第13回漢日対比語言学研討会 マスターフォーラム優秀発表賞,「怖い人か怖がる人か-「~がる」が名詞を修飾する場合に限定して-」

尾藤眞裕
2022年 日語教育与日本学研究国際検討会 優秀論文候補表彰,「連体修飾における接尾辞「がる」の振る舞いに関する一考察-「執着義」以外の場合に焦点を当てて-」

藤本珠笛
2022年度「けやき賞」

藤本珠笛
第13回 漢日対比語言学研討会 マスターフォーラム優秀発表賞,「複数を表す接尾辞「ら」「ども」の使い分けに関する一考察」

【研究費】

池上尚(研究代表者)一般財団法人言語教育振興財団 令和2年度研究助成金
「文体分析の授業実践に向けた中学校国語科教科書コーパスの構築と活用」2020年4月 – 2024年3月

金井勇人(研究分担者)基盤研究(A
「海外縦断作文コーパスの構築に基づく文章産出能力の発達過程の実証的研究」,研究代表者:石黒圭(国立国語研究所),2021年4月~2026年3月

鮮于媚(研究代表者)基盤研究(C)
「日本語音声学習支援を目的とした日本語学習者の知覚学習効果と客観的指標の検討」(研究分担者:安井希子(埼玉大学理工学研究科),2022年04月01日-2027年03月31日*研究基盤(C)における独立基盤形成支援(試行)

劉志偉(共同研究者)
首都大学東京2022年度傾斜的研究費(全学分)学長裁量枠(研究環)「新型コロナウィルス禍における言語教育と言語研究」(研究代表者・浅川哲也),令和4年4月~令和5年3月3月

2023年度 成果報告