ミクロの扉 埼玉大学教育学部金子研究室
冬のサクラ

サクラといえば、春に綺麗に咲いている景色を想像するかと思います。
皆さんは冬にサクラがどうなっているか観察したことはありますか?
ここでは、冬のサクラを見てみましょう。

芽を半分に切ってみましょう。
いったいどのようになっているのでしょうか。

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走査電子顕微鏡で撮影

もっと近くで見てみましょう。

花芽の部分を拡大してみましょう。
このように見てみると、いくつもの層が重なっていますね。花びらです。
また、その内側に特徴的な形をした構造が見えます。
やくが発達した雄しべとさらに真ん中には発達途中の雌しべが見えます。

2つの芽を切ってみました。
真ん中をよく見てみてください。花芽のようです。
花芽は1つだけ見えるものと2つ見えるものがあることがわかります。
サクラの花は、1つの芽からいくつかの花が咲きます。
花を咲かせる準備をしているのですね。

上の画像は右にいくほど拡大しています。見たい画像の上にマウスを置いてみてください

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近くで見てみると、かわいらしい芽が付いている小枝がありました。

これは、春が待ち遠しい2月に撮影した埼玉大学のサクラです。
春とは姿が全然違いますね。

雄しべは花粉をつくり、その花粉が雌しべにくっつくことで受粉し、実をつけます。
一般的なサクラであるソメイヨシノは、もともと交配によって得られた一本のサクラが接ぎ木によって
増やされました。
ソメイヨシノはすべて同じ個体(クローン)なのです。
サクラには自家不和合性があり、同一個体の花粉では受粉しません。

もっと近くで見てみましょう。

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拡大 ×4倍

光学顕微鏡で撮影