お知らせ

  • Bioprotocolに、小井田理奈さん(博士前期課程2年在学)を筆頭著者とする論文が受理されました。

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  • 観賞魚総合誌 アクアライフ(11月号)に「Hox遺伝子と改良メダカ」と題した記事を寄稿しました。

     松田 勝、川村 哲規 「魚の背ビレやしりビレを作る位置はどのように決まるのか? ~Hox遺伝子と改良メダカ~」 月刊 アクアライフ(2024年11月号)

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  • 川村が編集を担当した「分子生物学15講-基礎編-」がオーム社より10月8日に刊行されました。

    東中川先生、桑山先生と共に編集した「分子生物学15講-基礎編-」がオーム社より発売されました。「学生にとってわかりやすい」かつ「教員にとって使いやすい」ことを基本方針として、今までにない新しいテキストを作成しました。一般 […]

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代表的な研究実績

  • The Hox code responsible for the pattering of the anterior vertebrae in zebrafish

    Maeno, A., Koita, R., Nakazawa, H., Fujii, R., Yamada, K., Oikawa, S., Tani, T., Ishizaka, M., Satoh, K., Ishizu, A., Sugawara, T., Adachi, U., Kikuchi, M., Iwanami, N., Matsuda, M., Kawamura, A. 

    Development 151: dev202854 (2024) [論文]

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    埼玉大から3本目のDevelopment掲載(川村のDevelopmet愛に関しては、いつか記したいと思います)。本論文の筆頭著者 国立遺伝研 前野哲輝さんとのCTスキャンを用いた共同研究を通して、形態を観察することの大切さを学びました。その過程から生じた素朴な疑問が発端です。「魚に首の骨(頸椎)はあるのか」。この問いは、脊椎動物の共有派生形質である、脊椎骨が連なった脊柱がどのように進化してきたかを、紐解くうえで重要な課題と考えます。Hoxノックアウトマウスで知見を蓄積してきた先駆者であるレビュアーから受けた手厳しいコメントには、対応まで時間を多く要しましたが、とても勉強になったとともに、今後Hox研究を推進していく自信にもなりました。しかし、この研究には片づけるべき課題が残されています。論文の図は、CTスキャンによる解析のオンパレードです。前野さんによる高度なCTスキャン技術をご覧ください。

  • Teleost Hox code defines regional identities competent for the formation of dorsal and anal fins

    Adachi U, Koita R, Seto, A., Maeno, A., Ishizu, A., Oikawa, S., Tani, T., Ishizaka, M., Yamada, K., Satoh, K., Nakazawa, H., Furudate, H., Kawakami, K., Iwanami, N., Matsuda, M., Kawamura, A.

    Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 121 (25): e2403809121 (2024) [論文]インパクトファクター 12.8

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    卒研配属から数カ月の安達うららさん(2023年度修士修了)が見つけてくれた「臀ビレ」が伸びる表現型をきっかけに大きく花開いた研究。「臀ビレ」が伸びるのであれば、「背ビレ」も伸びるだろうか? ゼブラフィッシュで伸びるならば、メダカではどうか?など、何かを明らかにし、扉を開くと、次の扉があって、その扉をなんとかして開けると、また次の扉がある・・・。そのようなワクワクが連続した研究でした。宇都宮大の松田勝さんをはじめ多くの方のご協力を得て、かなり深くまで研究を進められたと思います。PNASのレビュアー複数名からは極めて高い評価を頂きました(全ての評価項目で満点)。

  • An atlas of seven zebrafish hox cluster mutants provides insights into sub/neofunctionalization of vertebrate Hox clusters

    Yamada K*, Maeno A*, Araki S, Kikuchi M, Suzuki M, Ishizaka M, Satoh K, Akama K, Kawabe Y, Suzuki K, Kobayashi D, Hamano N, and Kawamura A

    Development 148 (11):dev198325 (2021) [論文] インパクトファクター(3 year@2021) 6.107  

    Press Release: [埼玉大学], [国立遺伝学研究所], [X(twitter) @Dev_journal]

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    ゼブラフィッシュHox研究の第一弾。7つのhoxクラスター全域を欠失した変異体をCRISPR-Cas9法を駆使して作製した。殆どの学生が体節形成の研究に取り組む中、荒木君が独りで研究をスタートしてくれました。その後、引き継いだ山田君の努力により、7つ全ての変異体が揃い、たくさんの学生たちの努力で表現型解析を行いました。また、この論文で高い評価を得たCT解析を実施して頂いた国立遺伝研の前野哲輝さんとの出会いは、とても大きなものでした。「CTスキャンとかできないのですか?」 学生のなにげない一言が、CT解析を行う発端となりました。現在、Hoxの研究は我々の研究グループのメインテーマへと成長しました。この論文はプロローグに過ぎません。これからが本番です!

  • Transcriptional autoregulation of zebrafish tbx6 is required for somite segmentation.

    Ban H*, Yokota D*, Otosaka S, Kikuchi M, Kinoshita H, Fujino Y, Yabe T, Ovara H, Izuka A, Akama K, Yamasu K, Takada S, and Kawamura A 

    Development 146(18): dev177063 (2019) [論文] インパクトファクター(3 year@2019) 5.328  

    Press Release: [埼玉大学], [基礎生物学研究所]

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    全て埼玉大学で得たデータでDevelopment。院生の横田君がtbx6のエンハンサーを標的としたTALENをインジェクションして育て、100匹以上稚魚の尾ヒレを切って、最後の最後に単離した変異体が出発点(TR1変異体)。その後、伴君が引き継いで、intronプローブを用いたin situと免疫染色の二重染色や、約1500個の胚から尾部を切り取ってのクロマチン免疫沈降などの難易度の高い実験を苦労して行ってくれた。体節形成に関しては、これで集大成、これ以上もうやる事はないなと感じた。

  • Activator-to-repressor conversion of T-box transcription factors by the Ripply family of Groucho/TLE-associated mediators.

    Kawamura A, Koshida S, and Takada S.
    Molecular and Cellular Biology 28, 3236-3244 (2008) [論文] インパクトファクター(3 year@2008)  6.439  

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    2005年のDevelopmetal Cellに報告した際には分子機序が不明であったRipplyについて、T-box型転写因子との関連を示した論文。試しに行ったルシフェラーゼ・アッセイで、Tbx6/Tbx24によるリポーター遺伝子の活性化がRipplyを加えると殆ど検出できないくらいにまで抑制された。最初、測定器のルミノメーターが壊れているのではないかと疑ったくらい(Figure 1C)

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