Maeno, A., Koita, R., Nakazawa, H., Fujii, R., Yamada, K., Oikawa, S., Tani, T., Ishizaka, M., Satoh, K., Ishizu, A., Sugawara, T., Adachi, U., Kikuchi, M., Iwanami, N., Matsuda, M., Kawamura, A.
Development 151: dev202854 (2024) [論文]
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埼玉大から3本目のDevelopment掲載(川村のDevelopmet愛に関しては、いつか記したいと思います)。本論文の筆頭著者 国立遺伝研 前野哲輝さんとのCTスキャンを用いた共同研究を通して、形態を観察することの大切さを学びました。その過程から生じた素朴な疑問が発端です。「魚に首の骨(頸椎)はあるのか」。この問いは、脊椎動物の共有派生形質である、脊椎骨が連なった脊柱がどのように進化してきたかを、紐解くうえで重要な課題と考えます。Hoxノックアウトマウスで知見を蓄積してきた先駆者であるレビュアーから受けた手厳しいコメントには、対応まで時間を多く要しましたが、とても勉強になったとともに、今後Hox研究を推進していく自信にもなりました。しかし、この研究には片づけるべき課題が残されています。論文の図は、CTスキャンによる解析のオンパレードです。前野さんによる高度なCTスキャン技術をご覧ください。