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除草剤抵抗性遺伝子の発見とその機能解析

 我が国で長年栽培されてきた日本型イネ固有の遺伝子として、複数のトリケトン系除草剤を不活性化する酵素をコードするHIS1を発見し、さらにHIS1が他の植物中でも同様に働くことを明らかにしました。また、HIS1タンパク質に相同で除草剤不活性化能を持たないHSLタンパク質についても、HIS1構造予測モデルに基づき、特定アミノ酸の置換により、除草剤不活性化酵素として利用可能になるように改良を進めています。

この研究成果の報告により2017年度の日本農芸化学会トピックス賞を受賞しました。また、その論文が、2019年7月にScience 誌に掲載されました。

解説資料はこちらへ。 コシヒカリなど日本型イネには、元々複数の除草剤に抵抗性を与えるHIS1という遺伝子があります。今回、この遺伝子を共同研究者が発見し、私たちは、そのタンパク質の働きを解析することで、除草剤抵抗性の分子機構を明らかにすることができました。

その後、HIS1そのイネパラログHSL2などが植物成長制御剤として利用されているトリネキサパックエチルを代謝する能力があることを明らかにすることができ、その論文が2021年6月にPlant Physiology 誌に掲載されました。

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