我が国で長年栽培されてきた日本型イネ固有の遺伝子として、複数のトリケトン系除草剤を不活性化する酵素をコードするHIS1を発見し、さらにHIS1が他の植物中でも同様に働くことを明らかにしました。また、HIS1タンパク質に相同で除草剤不活性化能を持たないHSLタンパク質についても、HIS1構造予測モデルに基づき、特定アミノ酸の置換により、除草剤不活性化酵素として利用可能になるように改良を進めています。
その後、HIS1そのイネパラログHSL2などが植物成長制御剤として利用されているトリネキサパックエチルを代謝する能力があることを明らかにすることができ、その論文が2021年6月にPlant Physiology 誌に掲載されました。