卒業後の進路状況

家政学を専門的に学んだ学生は卒業後以下のような進路を選択しています。以下のグラフに示したように 半分が教員（小学校・中学校・高等学校）ですが衣食住やその他家政に関係する一般企業にも就職します。さらにより高度な専門性を身に付けるために大学院に進学する人もいます。なかには一般企業での勤務を経て数年後に教職の道に進む卒業生もいます。

平成23年度～25年度卒業生進路状況

卒業生から

山下　綾子
「先生！こんなに大変な料理を毎日作ってくれるおうちの人ってすごいんだね！」と、ある児童が調理実習後に言ってきました。 調理を通して喜びや自信を得たばかりでなく、家族の関わりや家庭生活の大切さにも気づいたのです。 様々な要素から成り立っている家庭生活を扱う「家庭科」を教えることは簡単ではありません。 しかし、児童が育つ姿を目にする度に、「次はどんな方法で、生きていく力を育んでいこうか。」と教師魂に火がつきます。 家政教育講座でゼミ仲間と支え合い切磋琢磨した経験が、このような教育実践に活かされています。

戸田市立新曽小学校 二宮ひとみ
私は大学を卒業後、埼玉県内の小学校に７年間勤務しました。現在は育児休業を取得 し、初めての子育てに励んでいます。 日々忙しい学校生活ですが、子どもの「できた！」というキラキラした表情や成長す る姿をみるとこの仕事を選んだ喜びを感じます。衣食住等の生活を実践的に学べる家 庭科は多くの子どもが楽しみにしている教科であり、普段とは違う子どもの一面を多 く発見できます。
大学では家庭科教育について幅広い学習ができます。クラス全体仲が良く、たくさん の実習が待ち遠しかったです。 少人数のゼミでは担当教授の温かい指導の下、興味のある分野について深く学ぶこと ができます。みなさんも埼玉大学で家庭科教育を学び、小学校教員になりませんか。

さいたま市立馬宮中学校　 教諭　 宇塚 亜衣
学び続ける「姿勢」と 生活者としての「目」
　日々めまぐるしく変わる生活は、人それぞれ異なります。生徒の数だけ「家庭」もあり、教員自身の経験だけでは多様化できません。常に新しい情報を取捨選択しながら、授業に取り入れていく必要があります。埼玉大学での4年間は、知識の習得以上に、“卒業後にどんな教員生活を送っていくか”ということを学びました。少人数でじっくりと進む講義や研究室での活動は、学問だけでなく、人と人とのふれあいの温かさを学んだ場でもあります。子どもの話を真摯に聞くことの大切さ、義務教育の集大成を迎える中学生に将来への“希望”を託していく･･･。現場では多くの壁にぶつかることもありますが、意志をもって前進することができたのは、大学生活でのさまざまな経験があったからだと思います。
子どもたちの笑顔と成長に幸せを感じながら、充実した教員生活を送っています。

埼玉県小学校教諭　外山 千香子
家政専修に入学して良かった！と心から思える大学生活でした。いつでも温かく親身 に相談に乗ってくださり、 時には厳しく指導してくださる先生方と出会い、向上心を持って4年間を過ごすこと ができました。 家政専修の仲間は高い目標をもち、互いに切磋琢磨しあえる環境が整っています。悩 みに悩んで書きあげた卒業論文は、 日本家政学会家政学関連卒業論文発表会において優秀賞をいただくことができまし た。これは大きな自信となるだけでなく、 現在小学校教諭として働く自分自身を支えています。 今度は私が、子どもたちにたくさんの喜びや達成感、自信を与えていきたいと思いま す。