家庭経営学研究室
重川 純子
毎日の生活、そして生涯の生活をいきいきと過ごすため、いかに生活をマネージメント(経営)するか、家庭経営学研究室のテーマです。
美味しいものを食べたい、○○になりたい等々、人生を送る中で様々な欲求や希望を実現するため、お金だけでなく、時間、もの、能力、情報、家族や知人などのネットワークなどの生活資源を活用しています。社会保障の制度や社会のしくみも私たちの生活のあり方に大きく影響します。 生活の基盤となる社会・経済環境の変化を踏まえた個人や家族の生活の営みを考えることを通じ、個人や家族としての課題とともに社会の課題についても探究しています。卒業研究のテーマ
- 大学生の奨学金利用実態
- 専業農家の収支の変動:長期記帳家計簿の分析
- 絵本の中のジェンダー・ステレオタイプの変遷
- 消費支出と雑誌からみる若者の酒類消費
- 埼玉県における介護保険制度の地域格差
-地域包括ケアシステムの構築に向けて- - 家庭科における消費者教育学習内容の変遷と課題
- 女子大学生の就業意識調査から考える就業継続実現のための課題
大学院修士論文テーマ
- 生活の社会化を考慮した生活設計教育(研究中)
私の研究領域
現在私たちの生活の多くは購入により成り立っており、 収入額や消費額は生活水準を示すことになります。何に どのくらい支出するかは、個人や家族の価値観を示したり、 その社会のしくみを反映したりもします。一緒に暮らす家族 は一体的に家計を運営しているように見えますが家計管理の しかたは一律ではなく、保有するお金の大きさが力関係につ ながることもあり、家族の中の関係性を示すことにもなります。 家計に関する統計調査や個人の方が記帳された家計簿を資料 に生活の実態・課題を読み解くことから、生活のゆたかさを 考えています。