研究内容

テーマ6:ディーゼル燃料の酸化的脱硫プロセスの開発


【カザフ国立大学との共同研究テーマ】

近年、アジア諸国において、ディーゼルエンジン車の排気ガス中に含まれる硫黄化合物(SOx)による大気汚染が重大な環境問題の一つとして注目されています。
本研究室では、カザフ国立大学と連携して、SOxを主とした有害物質の発生源となる硫黄成分の脱硫プロセス及び脱硫触媒について研究しています。

ディーゼル燃料の脱硫プロセスとして主流となっているのは水素化脱硫プロセスによる処理です。
水素化脱硫反応は水素存在下で触媒を用いて水素化反応と脱硫を行うもので、硫黄化合物から炭素骨格をそのまま残して硫黄を硫化水素の形で除去します。
本研究室では、より温和な条件で簡便に行える脱硫プロセスの開発を目指して、酸化的脱硫反応に着目し、脱硫触媒に関する研究を進めています。

 

Recent Study

Journal of the Japan Petroleum Institute (2014), 57(4), 192-195.
“Preliminary analysis of oil shale obtained from Kalynkara in Kazakhstan”
By Kairbekov, Zhaksyntai K.; Masuda, Naoto; Ohshima, Masa-aki; Myltykbaeva, Zhannur K.; Kairbayeva, Nazarke; Yemilyanova, Valentina S.; Kurokawa, Hideki; Miura, Hiroshi

本論文では、カザフスタン、カリンカラ産のオイルシェールについて、種々の分析を行いました。粉末X線回折法、熱重量-示差熱測定、元素分析によりオイルシェール中の鉱物及び有機物含有量を調査し、石炭中の含有量との比較を行いました。

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