Last Modified : 2024年7月21日 (日) 11:45 am


虹色に輝く宝石を作ってみよう2018


最近の出来映え

それなりに大きく、虹色に輝く(反射している)
ビスマス結晶
とある理由で、いろいろな宝石を作ってみました。
右上の大きい宝石が、左の写真です

 “宝石”という言葉には、誰でもときめきを覚えます。より光り輝く宝石を作り出すために科学が発展し、その中でさまざまな発見があり、今の最先端科学につながっています。虹色に輝く宝石づくりを体験し、より大きく、より美しい宝石を作るためには何が必要かを考えながら、宝石を構成する原子の並び方,最新科学,将来のエネルギー技術に触れてみましょう。

 本プログラムでは原則小学校5,6年生ならびに中学生を対象としており、参加費は無料です。夏休みの自由研究として自分で作った宝石は標本化して持ち帰って観察してみましょう。

 参加希望小学生については、保護者の方もご一緒に参加して頂きますようお願い申し上げます。

2015年度の実施例2016年度の実施例2017年度の実施例

Bi01
Bi(ビスマス)を使った虹色宝石の作製例



 2018年8月25日に「虹色に輝く宝石を作ってみよう2018」を実施しました。当日は事故などもなく、無事に終えることが出来ました。関係各所の皆様のご協力に感謝致します。

さあ、参加者の受け入れ準備は、既に終わっています。



皆さん、緊張の面持ちで10時を待ちます。

さあ、始まりました。


皆さん、ちゃんと話をきいてくれます

いろいろな配布物があるので、チェックしていきます





今日の目的は、科学の入り口を覗くことです。


もちろん、科学研究費補助金(科研費)についても説明は怠りません

いきなりのクッキータイムでグループ内のメンバーのキャラクターを理解していきます



そして、講義も始まっていきます。

 

キャンパスツアーで科学分析支援センターにある大型装置の見学です。
当日は科学分析支援センターのスタッフの皆様にご協力いただき、誠にありがとうございました。

キャンパスツアーは終わり、休憩・昼食となります。とにかく暑い。昼食をはさんで、まずは「確率」の話を勉強していきます



それは、持って帰れる宝石ケースの大きさが「ガラガラ」で決まるから。みんな真剣。

代表者が実践してみます。

とはいっても、最後は運です。


さあ、皆さん実験室に移動する前に、安全のため着替えましょう

さあ、実験室で実験開始です。

今年から、身長の低い児童・生徒の皆さん用に、覗き鏡を準備しました。

目の前で、金属が溶けていきます

そして、冷やして再結晶化させます。

何度も、繰り返します。

こんなのができました

そのころ、講義室ではガラガラが始まっています。確率を考え、少し調整。

一方、実験室では、結晶づくりが続いています。

希望の大きさに切っています。

そろそろ、ケースに入れていきます。

重さも量ります。

顕微鏡で観察を行っていきます

出来上がった宝石をケースに入れます。

最初にいったような結晶が出来ました

一人一人修了証の授与です。

スタッフの皆さん、お疲れ様でした、ご協力有り難うございました。


主催:01国立大学法人 埼玉大学,02独立行政法人 日本学術振興会
共催:03埼玉県


何か質問がありましたら、tokimeki@env.saitama-u.ac.jpまでご連絡ください。


Last Modified : 2024年7月21日 (日) 11:45 am

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独り言
 2013〜2015年にかけて、文部科学省研究振興局の学術調査官として科研費全般ならびに新学術領域研究のサポートをしてきて、研究会のスーパースターである領域代表に「科研費の成果を国民に知らせるためのアウトリーチをお願いします」といってきました。翻ってみると、私自身お願いするだけで何もやっていないことに気づきました。そんなことも有り、研究で使っている材料,ビスマスを使って何か科学の興味が湧くようなことをやってみようと考えたところ、「ああ、Biは骸晶で、一昔前は宝石っぽく扱われていたなぁ」ということを思い出しました。比較的融点も低く、再結晶化が可能で、また空気中で結晶化する際に酸化膜を形成することで、その厚みによって虹色になることを思い出し、ひらめき☆ときめきサイエンスのテーマとして相応しいのでは無いかと思い、アウトリーチ活動の一環として始めました。
 これまでの経験上、参加希望者が多くなることが予想されていたので、主立った広報宣伝活動はしませんでしたが、多くの希望者から連絡を頂けました。平成30年度は、参加希望者数が214人から、21名の参加者を選ばせていただきました。正直、これほどの倍率になるとは思っていませんでしたが、どうしても安全確保の関係で、人数が決まってしまっています。2019年度も実施を予定していますが、倍率が上がってしまうことについては、正直、どうしようもありません。ただ、ちゃんと参加したい人が、選ばれるような抽選を行っています。
 日本学術振興会関係としては、ひらめき☆ときめきサイエンスが終わって2週間後に、京都で日独先端科学シンポジウムが開催され、PGM主査として参加する予定なので、今もバタバタしています。やはり、米国帰りの次の日に準備して、直ぐに実施というのは体力的に厳しいと感じた8月でした。