研究概要

糖質は細胞、組織の構築材料やエネルギー源として機能していることが知られています。また、すべての細胞は糖質を含んだ細胞膜や細胞間物質に囲まれて生 命活動を営んでおり、糖質は細胞の認識と相互作用に深く関わっています。糖質という言葉とともに、単糖が連なってできる高分子成分は糖鎖と呼ばれていま す。糖鎖の様々な生物情報を解明し、生物学の新しい知識として取り入れていく学問分野は糖鎖生物学 (Glycobiology) と呼ばれています。

植物細胞はその周りが細胞壁で囲まれています。生長の盛んな組織では、細胞壁はセルロースミクロフィブリルと様々な多糖類 (一群のヘミセルロースならびにペクチン)・糖タンパク質で構成されています。細胞壁は植物の成長につれて、分解と新たに合成された高分子成分の組み込み によってダイナミックに制御されており、細胞の伸長・肥大、形を制御するとともに、ひいては組織の分化を決定づけていると考えられます。また、細胞壁多糖 由来の糖鎖 は情報伝達の役割を担い、植物の生体防御、組織の分化に密接に関わっています。

私たちの研究室では植物、微生物を用いて、糖鎖に関わる酵素ならびに糖鎖の構造を調べることで、植物細胞壁多糖・糖タンパク質の糖鎖のダイナミックな制御の仕組みならびにその生理機能の解明を目指しています。また、凍結ストレスをはじめとした環境ストレスに細胞壁がどのように応答しているのかにも着目して研究しています。

お知らせ

2024日年7月27日
8月26日に4人の先生をお招きして細胞壁のシンポジウムを開催します 。参加ご希望の方は下記サイトよりお申し込みください。 シンポジウム申込み (ポスター)
2024日年4月1日
卒研生5名が研究室に加わりました。 メンバー
2024日年3月25日
学部4年生4名が卒業し、博士前期課程M2生4名が修了しました。
2024日年2月9日
植物の低温応答に関する論文を発表しました。 要旨
この論文についてプレスリリースを行いました。 要旨

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埼玉県さいたま市桜区下大久保255
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