清水教授の講義内容
学部の講義
理科教授学習論
(清水先生と理科教育学の先生2人が交代で講義を行っています。)
問題解決学習論、行動主義的学習論、構成主義学習論などの論文等を読み、それらの理論的基礎、実践的な効果、問題点などを明らかにしたうえで、理科学習の今後の方向性について理論的・実証的に考察していく。
第1回講義では、伝統的科学観と現代的科学観とを対比し、次に認知心理学に基づく学習観に触れ、理科学習の目指すところを考える。第2回以降の講義では、ジグソー学習、ポートフォリオ学習、協同的な学習(コーオペレイティブ学習)、社会的構成主義、素朴概念、認知的葛藤、メタ認知、発達の最近接領域、橋渡し理論、先行オーガナイザーの考え方というテーマについて、その理論的背景や授業に取り上げる価値や可能性について、受講者が分担し、発表・討議する。
理科指導法A
(教育学部向けのものは理科教育学の先生がそれぞれ開講しています。)
小学校の理科教育の目標・内容、授業設計、理科教育における評価の在り方等について学習し、理科の指導方法を習得することをねらいとする。はじめに、理科教育の背景となる科学哲学、認知科学、心理学等について学習する。その上で、指導技術にかかわる条件や教師に必要とされる教授知識を検討していく。講義のまとめでは、新しい時代に要請される理科授業をデザインするため、学習内容を分析し、授業設計の視点、授業の進め方を学んだ後、グループ単位で授業設計を行い、模擬授業を実施する
理科指導法B
(理科専修生向けの講義を理科教育学の先生2人が行っています。)
中学校理科の目標・内容・評価等について、学習指導要領を踏まえながら検討する。また、生徒の自然認識について考察し、それに基づく理科授業のあり方を考察する。
大学院の講義
理科教育学演習A
理科教育学特論AT、AUをふまえ、認知科学の問題としての協同という視点からこれまでの教授・学習論の課題をとりあげ、研究事例、演習を通して理科学習のあり方を探る。
理科教育学特論B1
子どもの科学的な見方や考え方をどう構築するか、理科教育の目標や内容についての史的視点や海外の動向、理科学習のための枠組み、概念の発達、方法とメディアなどからそのあり方を考究する。