科学技術の社会実装教育エコシステム拠点形成事業

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 埼玉大学は、埼玉県内唯一の国立大学として埼玉県さいたま市桜区にキャンパスを構えています。埼玉大学の掲げるビジョンは「埼玉大学 All in One Campus at 首都圏埼玉〜多様性と融合の具現化」。文系、理系、教員養成系の全ての学部・研究科、そして、日本人、外国人、社会人の多様な学生と教職員9,300人が1キャンパスに集うことが埼玉大学の大きな特長の1つです。
 研究力と人材育成力の強化という普遍的な知の府としての基盤強化と、首都圏埼玉に根ざした産学官連携による地域活性中核拠点としての埼玉大学の個性化とを二つの軸として機能強化を進めています。

経済経営をマイナーとする工学系学士・修士連結教育プログラムの設計

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 本事業の全体の目的は、産学の連携を密にし、科学技術の社会実装など社会のニーズに応える高度専門職人材を育成するための工学系人材育成強化を図ることです。
 産業構造の変化に伴い工学系人材へのニーズも変化しており、データを駆使し、新たな価値の創造、科学技術を社会実装する高度専門職業人を育成するためには、工学を中心としつつ、数理・データサイエンス、文理融合等を備えた教育プログラムを構築することが求められています。また、限られたリソースで対応するためには、産業界との連携が必要となります。

 教育プログラムの構築では、平成30年度に工学部改組で新たに導入した学科横断型の「イノベーション人材育成プログラム」を強化拡充し、工学×経済経営メジャー・マイナー6年一貫教育プログラムを開発します。また、数学・統計、情報科学技術等の授業内容を精査し改良します。
 産業界との連携では、実績のある埼玉大学産学官連携協議会、知的人材連携センター(IPAC)、インターンシップ相手先企業、実務家教員所属企業を中心に連携を強化し、工学系教育改革に合致した体制を構築していきます。

取り組み詳細

POINT1産学官連携による教育エコシステム拠点の形成

 社会ニーズに応える工学系人材育成強化には、産業界との連携による不断に見直し可能な教育体制(エコシステム)を整備することが不可欠です。
実践力を強化するためのインターンシップ、産業界での実務経験を持つ実務家教員による企業の実務現場での実践的な課題を学生に与えるPBL型演習など、教育プログラムの開発・改善・強化などを、産業界のニーズを把握・反映しながら実施していく体制を構築します。
 また、教育の見直しに必要となる測定、調査(アセスメントテスト、卒業生調査、就職先企業満足度等)の実施方法等を検討していきます。

POINT2工学×経済経営型メジャー・マイナー6年一貫教育プログラムの開発

 2018年度当初に工学部を改組し、学科横断型のイノベーション人材育成プログラムを導入しました。
イノベーション人材育成プログラムは、①社会の期待・ニーズ・課題の集積・分析・理解、工学的課題の設計・デザイン、②専門的知識・経験の蓄積・活用、学際・境界領域への視野拡大・理解深化、③要素技術の統合・システム化、工学的課題解決法の提示、マーケティングや技術経営に対する理解、異分野協働による社会実装、の3つの要素から成る社会の意思形成の一連の流れを総合的・包括的に修得した技術者を育成するための教育プログラムです。

 従来の工学教育が②を中心に展開されていたのに対して、イノベーション人材育成プログラムでは、工学と社会科学の融合教育により①および③にも長けた工学系人材の育成を意図しており、社会的課題に対する科学的分析・理解、それに基づく工学的課題の設計・デザイン、課題解決に向けた種々の技術の統合・システム化、人文・社会系人材をも巻き込んだ異分野協働での社会実装、こうした一連の流れに通じたリーダーシップを兼ね備えた工学系人材の育成を目指しています。

 本事業では、新工学部で導入したイノベーション人材育成プログラムを理工学研究科博士前期課程に延長し、人文社会科学研究科、実務家教員の協力のもと、①~③の好循環を担う実践力に富んだ工学系修士人材を育成するためのモデルプログラムを開発し、新工学部のカリキュラムと併せて学部・修士の6年一貫教育体制として、(メジャー:工学系専門)×(マイナー:経済経営)のメジャー・マイナー制を設計します。

関連サイト

連絡先

メール
eduecosys@gr.saitama-u.ac.jp
住所
〒338-8570 埼玉県さいたま市桜区下大久保255
TEL
048-714-2044