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埼玉大学
理学部 分子生物学科
大学院理工学研究科 生命科学専攻分子生物学プログラム(PG)

分子生物学の力で
未来を拓く

生命をかたちづくる分子の構造や機能を明らかにすることで、遺伝子の働きや生命現象のしくみを理解し、幅広い応用につなげる―それが分子生物学の使命です。核酸やタンパク質、糖質や脂質など多様な生体分子に注目し、分子レベルから生命の本質に迫る最先端の研究が、ここにはあります。

Messageメッセージ

生物が幾世代にもわたり子孫を残してゆくことができるのは、親から子へ、遺伝物質であるDNAを複製して(コピーして)伝搬するからです。DNAによって伝搬される情報を遺伝情報と呼びます。遺伝情報には、体を形成する情報や、細胞活動のための情報、環境に応答し順応するための情報など、生命活動に必要なすべての情報が含まれています。

遺伝情報は、たいていDNA→RNA→タンパク質という順に発現することが知られています。これは、生命現象の中心原理(セントラルドグマ)と呼ばれる、分子生物学の最も重要な考え方です。分子生物学科では、セントラルドグマを動かす詳細な仕組み(DNAの構造と遺伝情報発現・調節の仕組み)と、これを支える細胞の構成成分の役割を、伝統ある生化学を基礎として教育します。また、急速な進展を続ける全遺伝子の情報解析研究(ゲノムサイエンス)や、地球温暖化や環境問題の解決の基礎となる光合成、環境応答、ストレス耐性などの高次の生命現象についても教育・研究しています。

「何のために大学で学ぶのか」という問いかけは、学生としていつも考えていただきたいことのひとつです。われわれ教員は、みなさんに、高度な知識を学ぶだけでなく、すべての生命の尊さを理解し、”思慮に富む人としての基礎”をしっかりと築くことを期待しています。分子生物学科/分子生物学プログラムでは、分子生物学という学問を通して、学生一人ひとりの人間としての質を高めたいと考えています。

理学部分子生物学科
大学院理工学研究科生命科学専攻分子生物学プログラム
教員一同